雨水集水ネットは雨どいや設置工事の必要がなく効率的に雨水を貯められる簡易雨水利用システム
日本は全国平均で年間降水日数が120日とおよそ3日に1度は雨が降る国ですが、水道インフラが発達しているため雨水に対してあまり関心がありません。
もし水道が止まってしまったら井戸や近くの川から水をくんだり、雨水も貴重な水を確保する手段となります。
乾燥した砂漠地帯ではそもそも雨が降らず潜在的に水を無駄にはできないという心理が働きますが、深い緑色をした森林に覆われた日本ではその意識が薄くそれだけ水資源に恵まれているということです。
1994年 (平成6年) に九州北部から関東地方までの地域で起きた記録的な渇水によって雨水利用の必要性が広く再認識され、雨水利用施設が昔に比べて年々増加しています。
家庭においても雨水タンクの設置助成制度のある自治体が多く、水道代の節約や災害対策として役に立ちます。
しかし雨水タンクを設置するには雨どいや設置工事が必要なので賃貸だと厳しいです。
雨の日ベランダにバケツを置くだけだとそれなりの雨でもほとんど水が貯まりません。
ただ雨どいがなくてもある程度の面積から集水できれば実用レベルの雨水を手に入れることができます。
雨水集水ネットは雨水タンクとバケツ平置きの中間くらいのシステムで独立して機能するので設置場所の自由度が高いです。
畑の一角に雨水集水ネットを張れば水道を引かなくても水やりができますし、賃貸のベランダのわずかなスペースでも効率的に雨水を集めることができます。
三角形に折ったブルーシートを張りポリタンクを下に置くだけでも簡易雨水利用システムが完成するので、市販の雨水タンクよりは手軽に導入しやすいです。
今のところ日本の水道インフラは世界的に見ても高品質を維持していますが、大災害や水道管の老朽化や経済状況によってはいつ品質が低下してもおかしくないので、水道インフラが不安定になれば雨水の利用も視野に入ってくると思います。
降り始めの雨水は大気の汚れが交じるので汚いですが、基本的には不純物をほとんど含まない蒸留水なので、降り出してから30分を過ぎた雨水は水道水より綺麗とも言われています。
当然ながら旨味の素となるミネラル成分が含まれていないので美味しさはあまり期待できませんが軟水なので飲みやすいです。
雨の日は低気圧で体調が優れなかったり気分が落ち込む人でも雨水集水システムがあれば雨の日が待ち遠しくなること間違いなしです。
清潔な水道水が飲めるのにわざわざ海外のミネラルウォーターを買ってのむ日本人にとって、雨水など飲めたもんじゃないと感じるかもしれませんが、煮沸したり浄水器を通すことで十分に飲料水として使えることを知ってもらいたいです。
飲料水にせざるを得ないほど窮地に追い込まれたくはないですが、生活用水としては申し分なく気候変動も年々激しくなるなかで天からの恵みをなるべく有効活用していきましょう。
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