天然ガス供給不足による光熱費の高騰に苦しむヨーロッパで電気毛布が飛ぶように売れている
ロシアのウクライナ侵攻によって天然ガスの供給が減少し、ヨーロッパ全土で光熱費が高騰する事態となりました。
ヨーロッパでは主にガス燃料を使ったセントラルヒーティングが主流ですが、いざ天然ガスの供給が絶たれると冬を越せるか心配になるほど機能しなくなります。
日本ではエアコン、石油ファンヒーター、こたつ、ホットカーペット、電気毛布などこじんまりとした暖房器具がいくつも存在します。
さすがに北海道ではヨーロッパと同じようにセントラルヒーティングが導入された住宅が多いですが、関東以南ではそこまでの設備がなくても余裕で越冬できます。
北海道よりパリやロンドンの方が緯度が高いですが、暖流の北大西洋海流と偏西風の影響で温暖な気候です。
必ずしもセントラルヒーティングが必須では無さそうですが、ガス燃料が安かったこともあり自然とロシアのエネルギー資源に依存していました。
戦争が長期化するなかで猛暑続きの夏場からヨーロッパで飛ぶように売れているのが電気毛布です。
室内に入ればポカポカで今まで見向きもされなかった電気毛布が本格的な冬の到来を前に需要が高まっています。
フランスではマクロン大統領がタートルネックを着て暖房費の節約を呼びかけたりと事の重大さが伝わってきます。
北海道民でもストーブの設定温度を低くして電気毛布に包まりながら割りと快適に過ごしている人もいるので、ヨーロッパでも十分に通用するのではないかと思います。
電気毛布の優れた点として温かいのに電気代がとても安く、1時間使っても1円ほどという圧倒的なコストパフォーマンスです。
ただし敷き用と掛け用で性能や毛布の厚みが違ったりするので、用途にあった製品を選ぶことでより効果を発揮します。
最近ではさらに消費電力を抑えてポカポカにはならないけど人肌程度に温まるUSBブランケットという製品も登場しています。
モバイルバッテリーに挿せて1日中使っても電気代が数円ほどという驚異の安さなので、通常の電気毛布では暑すぎるという人にはおすすめです。
セントラルヒーティングはガス燃料とは別に電気も使用するので停電にも弱く、災害の多い日本では石油ストーブや豆炭こたつのような非電化製品が手に入りやすい環境で良かったなと思います。
パリやローマなど各国の都市ではNATO脱退を求める抗議デモが発生して、反ロシアよりも目の前のエネルギー問題を解決せよという人も増えています。
今回の件で感じたことはやはり何か一つのエネルギーに依存するのではなく、様々な選択肢を用意しておくことが重要だと思いました。
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