マダニ取り器具 Tick Twister 命に関わる危険性のあるダニ媒介感染症から人やペットを守る

身近に潜む危険動物と言えば水辺や藪には猛毒のマムシが潜んでいますし、山や森には凶暴なスズメバチが巣に近づく外敵を攻撃します。

それらの動物は基本的にこちらから侵入しなければ危害を加えることはありませんが、本当に注意しなければいけない動物はもっと身近に存在します。

その正体はマダニというどこにでもいるダニの一種ですが、そのマダニが媒介するウイルスが原因の重症熱性血小板減少症候群 (SFTS) が近年増加傾向にあります。

おもに西日本が発生地域となっていますが、東日本でもウイルスを持ったマダニが発見されており、まだこの感染症が見つかってから歴史が浅いので油断は禁物です。

また感染症を患った野良猫に噛まれた人がSFTSになり死亡するケースも報告されているので、野生動物には無闇に接触するべきではありません。

マダニは人間や動物の血液を吸って生きているので、常に接触できそうな場所に身を潜めており、自然豊かな田舎はもちろん都心の公園や河川敷にも住んでいます。

家にいるダニは目視できないほど小さいですが、マダニはそれより遥かに大きく吸血すると腹がパンパンに膨れて豆粒ほど大きさになります。

昔犬を飼っていた時に散歩に出かけて帰ってくるとマダニが何匹も付いていたことがあります。

人は体毛が少ないので比較的マダニが付着しにくいですが、それでも栄養満点の血液を狙って集まってくるので、マダニが潜んでいそうな場所ではなるべく肌を露出しない格好をしましょう。

飼い犬が感染して飼い主を噛んだり唾液に接触することで人にも感染する可能性もゼロではありません。

マダニが付着するとそこから口器を皮膚へ突き刺し、さらにセメント様物質と呼ばれるものを分泌して宿主と自分の体をしっかり固定します。

このように吸血から時間が経てば立つほどマダニを取りづらくなり、感染症のリスクが高まるので気がついたらなるべく早く除去する必要があります。

しかし強引に引っ張ってもマダニの口器には返しが付いているのでなかなか取れません。

また万が一取れたとしても口器だけが体内に残る状態になると、そこからウイルスが体内に侵入する可能性があるので危険です。

アウトドアですぐに病院へ行けない時の対処法として使えるのが、Tick Twisterというマダニ取り器具です。

見た目は小さな釘抜きのような形をしていますが、釘抜きのようにてこの原理を使って取るのではなく、マダニを挟んでクルクルと回転させることで簡単にマダニを除去できる道具です。

どれだけ引っ張ろうが返しが邪魔をしてびくともしないマダニの口器が、回転させることでスルッと抜くことでき口器が体内に残らずに済むので安心です。

Tick Twisterは病院の医師も使っているようなので、マダニ除去には最適の道具だと言えるでしょう。

マダニは春から秋にかけて活動が活発になるので、ポイズンリムーバーと共に各家庭にひとつあるとマダニ対策は万全です。

もしSFTSウイルスを持ったマダニに咬まれると2週間ほどの潜伏期間を経て発症すると高熱・嘔吐・下痢・食欲低下を引き起こします。

そして現在の医療では有効な薬剤やワクチンがなく、致死率6~30%ほどになる非常に恐ろしい感染症です。

この現状を踏まえてとにかく感染リスクを抑えるのが最善策であり、噛まれたとしてもなるべく早く除去することが大事です。

マダニを恐れて自然と触れ合う機会を減らすのはかえって健康に悪い思いますし、どこにでもいるマダニごときにいちいち神経質になっていては気が休まらないです。

昔よりも開拓が進み野生動物と人間の距離が近づいたことでマダニも身近な存在となったので、毛嫌いするよりもどう共存していくかを考えならが生活しましょう。

マダニ取り器具 Tick Twister