仮想通貨でベーシックインカムを実現する Swift Demand (スイフトデマンド) 毎日100コイン給付
ベーシックインカムとは全国民に最低限の生活をするための現金を定期的に支給する社会保障制度です。
かつては夢物語だったベーシックインカムの実現ですが、近年フィンランドやオランダなどのヨーロッパ諸国を中心に試験導入や国民投票が行われ話題となりました。
AI技術の目覚ましい発展により今まで人間がやっていた仕事がAIやロボットに置き換わり、徐々に労働が自動化される社会に移行していく未来は避けられません。
今の社会システムでは職を失った人間はお金を稼がないと生活ができないので、失業しても最低限の生活を保証する制度が必須になります。
生活保護との大きな違いは全国民に無条件で支給されるという点で、事務手続きなど余計な時間をかけないシンプルな保証制度です。
世界では様々な議論や取り組みが行われていますが、日本ではまだまだそのレベルには達しておらず、ブラック企業や時間外労働の問題がようやく明るみになってきた段階なので導入も遅れを取るでしょう。
ベーシックインカムを成り立たせるために国によって税金の見直しが必要で、国民の意識も変えていかなければなりませんが、長年染み付いた常識を変えるのは容易ではありません。
今の年金受給者や生活保護者は入ってくるお金が減るので大反対かもしれません。
しかし高齢者への過剰な社会保障が財政を圧迫していることも事実です。
選挙で少しでも票を得たい政治家がより得票数を狙える高齢者層を優遇するのはごく自然なことです。
国家として実現が難しいのであれば仮想通貨を利用してベーシックインカムを配ろうと生まれたのがSwift Demand (スイフトデマンド)です。
登録すると毎日100コインもらえますが現状では何の利用価値もありません。
毎日管理画面からClaimボタンを押すことでコインを得られますが、上限700コインまでは蓄積するので7日に1回押せば同量のコインを得られます。
いずれは住んでいる地域のGDPに適合した価値のコインが与えられるそうなので地域格差は抑えられると思います。
登録人数が500万人に達するまで紹介すると500コイン支給されるので、たくさん紹介できる人はコインを多く集めることもできます。
将来はPayPal決済のようにお店での支払いに使えるまでに成長すればベーシックインカムとしての役目も果たせそうですが、実際に機能するかは今後の拡大次第といったところです。
懸念点としては送金コストとして一部消費されるものの仮想通貨を擦り続けて給付する仕組みなので、長期目線でコインの価値が減がらないのかという疑問があります。
ネット社会によって国に頼らない社会保障システムが登場してもなんら不思議ではありませんが、もし成功すればこれまでにないセーフティーネットになるでしょう。
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