不織布の使い捨てマスクを塩素系漂白剤 (次亜塩素酸ナトリウム) で消毒して再利用
使い捨てマスクは貴重品
マスク不足が一向に解決しないなかで花粉症シーズンが到来し、手持ちの使い捨てマスクで何とかやりくりしています。
布マスクは洗って何度でも使えますが、市場に出回っている9割以上は不織布の使い捨てマスクです。
手作りマスクなんてキーワードも注目を浴びていますが、自作に必要なガーゼやゴムひもなどの素材まで品薄状態のようです。
密閉度や呼吸のしやすさに関してはプリーツ式や立体式の使い捨てマスクには到底及ばないので、花粉症対策としては使い捨てマスクを装着しておきたい気分です。
早朝からドラッグストアやスーパーの入口で開店を待つ主婦や高齢者を見かけますが、私にはわざわざ並んで待つ余裕がなく、その行動自体が感染リスクを高めるので並びたいとも思いません。
手持ちのマスクが尽きる前に何とか手を打たねばと思い、使い捨てマスクを洗浄・消毒して再利用する方法を選びました。
一度洗ったマスクは性能が落ちて使い物にならないといった意見や、布マスク以外はそもそも再利用してはいけないという手厳しい意見もありますが、今は臨時的な対応であり四の五の言ってられません。
あくまで花粉症対策がメインでプラス顔を触るのを防止して、自分が感染している場合に周囲への飛沫拡散を抑える効果を期待しています。
私はスギ花粉だけでなくヒノキ花粉やイネ科花粉のアレルギー持ちなので、通常6月中旬くらいまでマスクを着けています。
花粉症の症状を抑えるために鼻炎薬を飲むと一時的に鼻水が出なくなりますが、それは体の防衛機能を抑えることになるので、本当に症状が辛い時以外は服用しません。
なぜ塩素消毒なのか?
使い捨てマスクを消毒する方法としてはいくつかあり、普通に洗濯機で洗うだけだったり、煮沸消毒やアルコール消毒、そして今回紹介する塩素消毒などがあります。
まず洗濯機で洗う方法は他の衣類といっしょに洗うと感染源が増えて衛生的に良くないのと、生地が摩擦で多少なりとも痛みやすいです。
マスクのために洗濯機を回すのは水がもったいないですし手洗いは面倒くさいです。
次に煮沸消毒も生地やゴムが劣化するので、布マスクならまだしもプラスチック製の使い捨てマスクにはダメージが大きいです。
またお湯を沸かすのに時間がかかり作業中は火の元から離れづらいので、何度も繰り返すと面倒に感じてきます。
アルコール消毒はアルコールが不足しているのと、アルコール消毒液をスプレーする程度ではウイルスは除去できても花粉やほこりや皮脂の汚れは残るので水で洗い流したくなります。
アルコールの代わりに塩素系漂白剤の希釈液をスプレーする方法もありますが、同様に汚れを落とさないまま再利用することになります。
最終的にたどりついた結論が使い捨てマスクを塩素系漂白剤を薄めた水に漬けて塩素消毒する方法です。
容器は何でも良いですが1リットルほどの水にキッチンハイターやブリーチなどの塩素系漂白剤をキャップ1/5杯ほど入れます。
ちょうどマスク5枚がひたひたに浸かるくらいになるので、30分ほど放置してから流水でしっかりとすすぎ、よく水を切ってから陰干しします。
プラスチック製のマスクは水を吸わないのであっという間に乾きますし、摩擦を最小限に抑えられるので使い捨てマスクでも長持ちします。
塩素消毒の主成分は次亜塩素酸ナトリウムですが、キッチンハイターやブリーチにはさらに界面活性剤も入っているので、消毒だけでなく皮脂汚れも綺麗に落としてくれます。
塩素消毒は新型コロナウイルスだけでなくアルコール抵抗性の強いノロウイルスも消毒できるので、口元に触れるマスクだからこそ安心感があります。
すべては自己判断
この記事を投稿する時点ですでにマスク5枚を同じ方法で3回ほど消毒しましたが、特に不具合は感じずに使えています。
最初に消毒した時にはすすぎが足りなくて軽い塩素臭がしましたが、一枚ずつ表裏しっかりと流水ですすいだことで、塩素臭はほとんど感じなくなりました。
使い捨てマスクを塩素消毒することは衛生面や機能面において賛否両論あるかとは思いますが、結局そのマスクを着けるのは自分や家族なので自己判断でお願いします。
ちなみに私がこの手段を取っていなければ、ちょうど今週中くらいにマスクを使い切っていたので、私の判断は正しかったと思っています。
マスク不足が解消するまでは当面5枚を使い回すつもりなので、残り20枚ほどのストックを保ちつつ立ち回れるのは再利用したおかげです。
たとえ花粉症対策として家庭にマスクを備蓄していても、パンデミック下では普段マスクを着けない家族まで消費するので、あっという間にストックが減っていきます。
4人家族でそのうち花粉症の人が2人いるとして、家族全員が着け始めると消費量が倍になるので、花粉症シーズンを乗り切るには買い足す必要があります。
あらかじめ花粉症になるとわかっているならもっと買い溜めしておくのが正解ですが、先の見えないパンデミック下ではいずれ底をついても不思議ではないです。
新型コロナウイルスは目に見えず無症状だと自分が感染していることすらわかりませんが、花粉症は目のかゆみに大量の鼻水くしゃみと実害が半端ないので、マスク不足に悩む花粉症患者はマスクを再利用して花粉症シーズンを乗り切りましょう。
ディスカッション
コメント一覧
私も不織布マスクを次亜塩素酸で消毒やってます。まったく同感です。新品のマスクと再利用マスクを比べれば新品の方がいいにきまってますが、再利用マスクを使うかマスクをしないかを比べなければ意味ないでしょう。
以下、私のやりかたを参考まで。
1.5~2リットルのペットボトルに、キッチンハイターキャップ1杯入れてから水道水を勢いよく入れて8割くらいまで入れて消毒薬を用意しておきます。ロウトを買っておくと便利。
100円均一で、15cm×20cm×4cmくらいの浅いタッパを人数分買ってきて、名前を書いて各人専用にします。重ねが効くのがミソ。
タッパにマスクを広げていれて、マスク全体にどぼどぼと消毒薬を注いで、ふたをして、放置。30分以上したら、じゃぶじゃぶと水洗いします。でもたいていは一晩放置して翌日水洗いしてます。薄いとはいえ漂白剤なのでゴム手袋をしましょう。
脱水には、キッチン用品の野菜の水切り器(要するに手動の脱水機)を使うと、簡単に水が切れて便利です。2000円くらいです。水洗いしたマスクをびしょびしょのまま入れて1分くらいハンドルをまわすと面白いように水が切れます。画期的! 干すと半日くらいで乾きますよ。
3~4枚をローテーションで1ヶ月くらい使ってます。表面がよれてきたかな、ってくらいです。最初だけちょっと漂白剤のにおいを感じます。 花粉症で鼻水でマスクが汚れたら気楽に交換できるのがいいですね。タッパに入れてふたをすれば回りを汚しませんし。自分の鼻水なら少々残留しても気にならないし。
想定される欠点は、残留した次亜塩素酸の粉を微量に吸うことになるので、気管の弱い人には咳がでるかも。
そういう方には、漂白剤じゃなく洗剤つけおきの方がいいでしょう。コロナウイルスは洗剤で不活化されます。ただ雑菌は死なないので、時々器を洗って乾かすことが大事かも。
以上、エビデンスはないので自己責任でどうぞ。
マスク消毒推進委員2号さんコメントありがとうございます。
マスク不足のなか工夫しながら生活されてますね。
素材がプラスチックで摩擦もほとんど加えていないので5~6回ほど洗っても型くずれしません。
多少息苦しさを感じるようになったので目が詰まってきたかもしれません。
布マスクは密閉度が低く乾きにくいので使わないと思います。
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