国産の線香花火は一度絶滅するも職人の手仕事で見事に復活を遂げていた

夏の風物詩と言えば花火が思い浮かびますが、河川敷などで楽しむ花火大会とは別に自宅の庭や空き地で楽しむ手持ち花火も欠かせません。
その中でも最後の締めくくりに小さな火花を眺める線香花火は何とも言えない情緒があります。
極めて日本的な遊びですが今ではそのほとんどが中国からの輸入品に置き換わっています。
一時は輸入品の勢いに押され1998年に絶滅しましたが、また昔ながらの国産品を蘇らせようと職人たちの手仕事により見事に復活を遂げました。
着火してから30秒から1分ほどという短い時間で燃え尽きる儚いものですが、その間に起承転結のメリハリがあるのが良い線香花火とされています。
輸入品でも十分に美しいですが、国産の線香花火は丁寧な手仕事のおかげで長く火球を保ちながら火花の変化を楽しめます。
線香花火には大まかに分けて関東風と関西風があり、長手と呼ばれるカラフルな紙で包まれた関東風の線香花火の方が有名ではないでしょうか。
関西風のスボ手はワラやアシの先端に火薬が付いた大きなマッチ棒のような見た目で、手に持たずに火鉢などに挿して楽しむのが正しいようです。
線香花火の語源になるだけあって、線香に似たスボ手の方がより歴史が長いです。
最近は火鉢のある家庭も減り手持ち花火の方が手軽なので関東風が江戸からメジャーになったのも頷けます。
他の派手な花火は輸入品に駆逐されてもせめて繊細な線香花火だけは職人の技を残して欲しいという願いがあります。
輸入品が1本数円程度なのに対して国産品は高いものだと1本100円以上する高級品です。
線香花火に対して1分間に100円以上の価値があると判断した人だけが国産の線香花火を楽しむ権利があるのです。
比較動画を見るともちろん個体差はあるでしょうが輸入品もかなり頑張っている印象です。
この夏は新型コロナウイルスの影響で花火大会の多くが中止になり、その代わりに自宅周辺で手持ち花火を楽しむ人が増えそうです。
ビー玉やメンコやベーゴマなど残ってはいるけれど、実際に子供たちが遊んでいるかというとマイナーなおもちゃに成り下がってしまいました。
その中で花火はどの時代でも廃れずに大人から子供まで今でも遊ばれているのは凄いことです。
暗闇から漂う火薬の臭いや激しく飛び散る火花などちょっとした時間でも非日常感を味わえるのが花火の魅力です。
これは最新のゲーム機や高性能なおもちゃであっても味わえない経験なので、花火で遊んだ時の記憶はいつまでも思い出として残ります。
あまり無闇矢鱈に外出する時ではない今だからこそ、手持ち花火や線香花火で非日常感を味わいましょう。








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