100年以上前のレーション缶詰を食べる勇者 賞味期限切れどころかタイムカプセルのような風格

缶詰は長期間の保存を想定して作られますが、賞味期限を過ぎた缶詰は何となく食べる気が起きません。
数年くらいは平気でも10年以上前の缶詰を食べるのはちょっと勇気がいります。
それが100年以上前の缶詰となるともはや製造者もまったく想定していないであろう事態です。
100年以上後の未来人に自分が作った缶詰を食われるのは果たしてどんな気持ちなのでしょうか。
100年以上前のレーション缶詰を食べるという企画を行ったのが、Steve1989MREInfoという世界各国のレーションを食べるミリメシオタクです。
こんなマニアックなジャンルなのに登録者数・動画再生数ともに高く需要があるのかと驚きました。

開封したレーション缶詰は1899-1902年の第二次ボーア戦争でイギリス軍が兵士たちに配布していたものらしいです。
第一次世界大戦よりも前の缶詰が未開封で残っているのも凄いですが、それを開封して食べようとする人がいるのも同じくらい凄いです。
2つの缶詰を中央のベルトでひとつに固定したような面白い構造ですが、ベルトを剥がす取っ手はすでに腐食してありません。

ペンチで丁寧にベルトを剥がすとパカッと2つの缶詰に分割されました。
片方がコンビーフでもう片方がココアペーストのようです。
外見はかなり錆びついて劣化しているように見えますが、気になるのはなのは中身の状態です。

コンビーフの方は乾燥して粉状になっていますが、色味は良く腐敗はしていないようです。
ただ元が肉だと考えると明らかに不自然な色に変色していますが(笑)
当時の技術でこれだけ保存できるのだから、現代の缶詰はもっとみずみずしい状態をキープできるのではないでしょうか。
ココアペーストの方は残念ながら腐食による穴が開いてしまい食べられないと判断されました。
100年以上前にこの缶詰を製造した人はもちろん亡くなっていますが、こうして中身を確認される日がくるとは、まるでタイムカプセルを開ける時のような心境でしょう。

カッチカチのコンビーフをそのまま食べるのはさすがに厳しいので、お湯で戻すことでふやけて肉らしさがアップしました。
しかし期待も虚しく見た目とは裏腹にひどい味で間違っても美味しいとは言えないものでした。
煮込む間もひどい悪臭でとても食べ物として缶詰されたとは思えないかつて肉だった塊。
保存中に味が飛んでしまったのか、もともと何の味付けもされていないのかわかりませんが、戦場以外ではとても満足できる代物ではなさそうです。
そもそもイギリス軍のレーションなので不味いという印象が脳に刷り込まれており、当時もただ腹を満たせれば良いという味は二の次のメニューだったのかもしれません。
現代のレーションは昔とは比べ物にならないほど美味しくなり、兵士たちのお腹だけでなく心まで癒やしてくれます。
100年後の未来またどこかの勇者が現代の缶詰を恐る恐る開封して味見しているに違いありません。








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