現代社会から失われたノスタルジックな音に耳を傾ける

最近耳にしなくなった音
スマホが普及したことで、かつてどの家庭にもあった音のする物がいくつも消えてなくなりました。
ダイヤル式電話機のダイヤルを回す音やカセットプレイヤーの蓋を開ける音など聴覚や触覚で感じられる機会が減りました。
最新の機器は静音を重視した設計になり、イヤホンやヘッドホンのノイズキャンセリング機能によって周囲の雑音はさらにかき消されます。
スマホもタッチパネルで操作する部分が増え物理ボタンが排除されていき、サイドに電源ボタンと音量調整ボタンが付いているくらいです。
昔はカセットを入れ替えたりボタンやレバーを操作する際にいちいちカチャカチャと音が鳴りましたが、タッチパネル操作ではそれがありません。
若い世代の人はそもそも未経験なので逆に新鮮な印象を受けるようで、昔の家電やガジェットに興味を引かれることも多いようです。
スマホのツルツルした画面では何をするにも指先の感触が一定で、個別に使い分けるというよりもスマホの機能として何となく使っていることがほとんどです。
個別に分かれていたころは少々手間ではあったものの、それを物理的に使っているという安心感がありました。
MT車よりAT車のほうが事故率が高いのも操作性の良さが仇となり、かえって人的ミスを引き起こしやすいというテクノロジー発展の矛盾。
隙のない社会
あらゆる機能が集約されたスマホを何となく操作して使うことに慣れてしまうと、ふとした瞬間に違和感を感じることがあります。
一時的な感情の高ぶりでメールしたりSNSにコメントを残したりなど、操作性が良すぎるあまりに思わぬトラブルを引き起こしてしまいがちです。
わざわざダイヤルを回して相手の番号を入力しないと通話できない電話ではそこでひと呼吸置くことができます。
ラジオや音楽もチューニングしたりテープを入れ替えたりするタイミングに隙があります。
インターネットに常時接続され数タップで通話やメッセージを相手に伝えることができたり娯楽にアクセスできます。
まったく隙がない生活ではひと息つく暇もないので、ダラダラと連鎖的にスマホを触ってしまいます。
そのスマホも将来はより操作感に乏しいデバイスへと置き換わり、便利になる反面自分が操作しているという感覚は薄れていくでしょう。
サブスクで聴き放題な時代でもレコードやカセットテープがしぶとく生き残っているのは、やはり物理的に音源を所有して機械を操作して聴きたいという欲求があるということです。
デジタル音源はどのような環境でも安定していますが、機械式の装置だとわずにノイズが乗ったり音がこもって聞こえるといった現象が起きます。
わざわざ古い機械を使う人はそれすらもメリットとして受け入れ愛することができます。
例えどんなにテクノロジーが進歩しても物理的に操作できることの充足感はいつまでも忘れたくないものです。








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