真夏に被災・停電した時の熱中症対策どうする?季節に合わせて防災グッズの衣替えが必要
Photo by MIKI Yoshihito
およそ70%前後の人が何かしらの防災グッズを所持しているようですが、真夏に被災したり停電した時の備えをしている人は少ないでしょう。
現代人はエアコンがなければまともに生活できないほどエアコンに依存していますが、もしインフラが機能しなくなると真夏の猛烈な暑さのなか耐え凌ぐことになります。
熱中症になると正常な判断や身動きが取れなくなるので、早めに適切な処置をする必要がありますが被災時にはそれが困難になります。
何も処置をせずにいると最悪死に至ることもあるので、真夏の被災は特に警戒しなければなりません。
東日本大震災や熊本地震はいずれも春先に発生した地震なので暑さよりも寒さに悩まされましたが、大地震はいつ何時起きるかわからないので真夏に起きても不思議ではありません。
真冬は冷気を避け着込んだり焚き火に当たれば死ぬことはないですが、真夏の暑さを電気に頼らずにやり過ごすのは案外難しいです。
エアコンや扇風機が使えないので水浴びしたり、うちわで扇いだりしてやり過ごす方法がありますが、被災時には水がそもそも貴重なので容易に水浴びできる環境ではありません。
近所に川遊びできるくらいの清流があれば良いですが、都会ではなかなかそうした場所がありません。
防災グッズの中身は基本的には変わりませんが、用心するのであれば日本では季節に応じて防災グッズの衣替えが必要です。
食料や水は必ず防災グッズに含まれますが、サバイバルの優先順位としてはまず最初にシェルターの確保、つまり体温維持が大事なので体を温めるだけでなく冷やすための道具が重要だということがわかります。
さらに暑さで大量の汗をかくので水分補給の回数が増え、水はいくらあっても困らない状態でしょう。
冷却グッズは自分だけでなく熱中症になった人への応急処置に使えるので、有ると無いとでは生存率が変わってきます。
脳はとても暑さに弱い部位なので、被災時に冷静な判断をするためにも冷却グッズは備えておきたいです。
目次
熱中症対策グッズ
経口補水液 オーエスワン (OS-1)
脱水症の時でも無理なく飲めて、スポーツドリンクよりも水と電解質の吸収が良いので熱中症対策に適しています。
熱中症に関わらず慣れない避難生活では心理的ストレスや水分補給が疎かになるので脱水症になりやすいです。
経口補水液は水だけでは不足しがちな電解質を補い体調管理に役立ちます。
冷感タオル
気化熱を利用して上昇した体温を逃してくれます。
普通のタオルでも同様に気化熱は発生しますが、より吸水性が高く熱を逃しやすい構造になっているので冷却効果が高いです。
タオルを濡らせるくらいの水があれば機能し、繰り返し使用できて軽いので防災グッズとして優秀です。
瞬間冷却剤
叩くと中の成分が混ざって化学反応によって冷却されます。
化学反応なので反応が終わると冷えなくなりますが、およそ30分から1時間程度はキンキンに冷えるので、熱中症対策の応急処置には十分です。
水がなくても使いたい時に叩くだけですぐに冷えるので、ここぞという時に活躍するお守り的なアイテムです。
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