NASAの宇宙開発に敬意を表してデザインされたG-SHOCK DW5600NASA20
NASA (アメリカ航空宇宙局) が設立してから60年以上が経ち、当時では考えられないほど技術が進歩しましたが、私たちが気軽に宇宙空間を行き来する時代はまだ先です。
スペースシャトルで月面探査へ行ったり、宇宙ステーションを建造して長期滞在するなかで、腕時計は数々のプロジェクトをサポートしてきました。
乗務員は自分の好きな腕時計を身につけることが許されていましたが、公式の用途ではムーンウォッチで知られるオメガ スピードマスターやタイメックス アイアンマンなどいくつか指定された腕時計から選択する決まりでした。
その中にはG-SHOCK DW5600も含まれており、海外メーカーの腕時計に比べるとコストパフォーマンスが秀でています。
しかも生粋の時計メーカーではなく、計算機メーカーだったカシオが海外勢と肩を並べていることは日本人として非常に誇らしいです。
このようにG-SHOCKとNASAの間に深い関係性が築かれているからこそ、ただNASAのデザインをあしらった腕時計とは重みが違います。
DW5600は初代G-SHOCKでありながら原点にして頂点と呼ぶにふさわしい洗練されたデザインと機能性を備えています。
いわゆるスピードモデルという愛称があり、現在も当時の面影を残したデザインが引き継がれています。
残念ながらG-SHOCKが発売されたのが1983年 (昭和58年) のため、アポロ11号の月面着陸ミッション時には採用されませんでした。
しかしNASAがアルテミス計画で再び有人月飛行する時が来たら、ムーンウォッチに仲間入りできるかもしれません。
DW5600NASA20のデザインは白を基調としてNASAのレトロな赤いワームロゴが良いアクセントになっています。
スペースシャトルや宇宙服が白なので、NASAで白を連想する人も多いのではないでしょうか。
G-SHOCKはバックライトのギミックに遊び心があるのが特徴ですが、NASAの場合は点灯させると月が浮かび上がります。
裏蓋にも月の刻印が施されており、力強さの中にG-SHOCKらしからぬ繊細さも感じ取れます。
ベルトには星条旗も印刷されており、より宇宙服感が増している気がします。
宇宙から眺めた地球とG-SHOCKロゴだけのシンプルな外箱やサターンロケットを模したブリキ缶など、メモリアルグッズにふさわしい工夫です。
今のところ海外でしか販売されていないので、国内では入手しにくいようです。
精度と耐久性が求められる宇宙空間で当たり前のように時を刻むG-SHOCKは、きっと乗務員たちの安心感にも繋がっているでしょう。
宇宙へ行けば重力から開放され時間にも左右されず自由に過ごせそうですが、宇宙飛行士は地球で決められた分刻みのスケジュールをこなしています。
例え宇宙空間であっても時間という概念から逃れることはできません。
スマホが普及してわざわざ腕時計で時刻を確認する機会は減りましたが、宇宙規模で人類の発展を支えている側面があることを忘れてはいけません。
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