市販の大豆水煮で簡単にできる自家製味噌の作り方
現代社会で味噌といえば市販されているものを買ってくる場合がほとんどですが、一昔前までは手前味噌という言葉があるように各家庭で仕込むのが当たり前でした。
ただ自家製味噌を作ろうとすると、まず乾燥大豆をよく洗ってから水でゆっくりと戻し、そこから弱火でコトコト煮込み、人肌くらいまで冷ましてからよく潰した後、塩と麹を入れて混ぜ合わせ、容器に入れて熟成させる。
このような行程を経てようやく美味しい味噌になります。
特に時間がかかるのが水で戻すのに半日以上と3時間ほど煮込む段階です。
圧力鍋を使えば煮込み時間は大幅に短縮できますが、それでも仕込み作業が1日では終わりません。
時間に余裕のある土日を使って仕込むのも良いですが、もっと手軽に自家製味噌が作れたらグッとハードルが下がります。
昔から知られていた方法なのかわかりませんが、市販の大豆水煮を使った自家製味噌の作り方を発見したので紹介します。
大豆水煮を使うことで乾燥大豆から茹で上がった潰す前の段階までショートカットできるので、圧倒的に短時間で味噌を仕込むことができます。
残されたやることはほぼ潰して混ぜるだけなので、これを自家製味噌と呼んでよいのか微妙なところですが、市販されている味噌は加温して発酵速度を上げて2~3ヶ月で作られているため自然な速度で熟成されているとは言えません。
商業的には仕込み時間が短ければ短いほど利益になるので、多少味が劣っていても商品にするのは仕方ありません。
良いお味噌は寒仕込みになると10ヶ月以上かけて少しずつ熟成させるので味に深みが出ます。
なので元は市販の大豆水煮でも自分で仕込むと市販の味噌とはまったく別物の風味ある味噌になります。

【材料】
- 大豆水煮 2袋 (300 g)
- 米麹 150 g
- 塩 60 g
これを袋のまま潰してからボウルに移して混ぜ合わせるだけなので簡単すぎるにもほどがあります。

市販の味噌のようにほどよく湿気を含んでまとまるくらいの水分に調整して、ベチャベチャするようであれば米麹:塩=2.5:1の割合で追加します。

自家製味噌は仕込んでから食べられるようになるまで時間がかかるので、気が向いたときにカビチェックとあわせて袋をコネコネするとより美味しくなります。
味噌はぬか床のように頻繁に混ぜる必要がないので、仕込みさえすればほとんど放置するだけで完成するのもメリットです。
味噌は発酵食品なので熟成が続く限りは常温でも腐らせずに備蓄することができます。

自家製味噌が身近だった世代には懐かしく、若い世代には天然醸造で時間をかけて作られた発酵食品の美味しさに触れる機会になるので、興味があれば良きタイミングで仕込んでみましょう。
様々な料理やそのままでも食べられる日本人の元気の源なので、作りすぎて困ることはないかと思います。








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