つけペンで文字や絵をかくと落ち着いた有意義な時間を過ごせる

Photo by 立川ピン製作所
義務教育を終え高校や大学を卒業するとペンを握る機会が極端に減ります。
手帳や日記帳を毎日使っているような手書き派の人もいますが、スマホやPCでスケジュール管理したり、書き物をする人のほうが圧倒的に多いです。
使用するペンの種類も利便性を考えるとシャーペンやボールペンが選ばれがちです。
筆が衰退してしまった理由のひとつとして墨汁を作るための墨と硯 (すずり) があまり携帯に適さないので、ペンだけで機能するものが主流となったと推測します。
それでも自宅でゆっくりと腰をすえて文章を書いたり、好きな絵を描くことは現代社会においてとても有意義な時間ではないかと思います。
それでも筆を日常的に使おうとするとちょっと敷居が高く感じてしまいますが、つけペンであればわりと気楽に始めることができます。
筆とつけペンの共通点としてペン単体では機能せず都度インクや墨汁を補充する必要があります。
例えばボールペンだとインク切れを起こすまで相当な時間がかかるので、集中すると止めどなくかき続けてしまいます。
つけペンはペン先に付いたわずかなインクだけを使うので、2-3行書く度にインクをつけ直す行為をします。
これが良い意味で箸休めならぬペン休めになるので、筆記速度は遅くなりますが集中しすぎることなく落ち着いて書くことができるでしょう。
ボールペンは均一な線を引くのに適していますが、線に強弱が出にくいので面白みには欠けます。
複数のインクを使い分ける時にはこの特徴が有利に働きます。瞬時に状態をリセットできるのは筆とつけペンにしかできません。
サジペンやたまペンと呼ばれるペン先を使えば万年筆よりも線の太さに強弱が出しやすいので、つけペンでしか味わえない書き味を楽しめます。
日本では文字よりもイラストに使用されるペンという印象が強く、つけペンの使い方を覚えれば様々な利用方法があります。
また万年筆と比べて構造がシンプルなので、ペン軸・ペン先・インクすべてそろえても1,000円から2,000円くらいに収まります。
万年筆はしばらく使わないとインクが蒸発して書けなくなるので、最低でも月に一度くらいは使ってあげた方がよいです。
顔料インクだと耐水性があるのでよりシビアに管理しないと洗浄が大変になります。
つけペンは使い終わったら毎回ペン先を拭いたり水洗いして綺麗にするので、インクの蒸発を気にする必要がありません。
書き始めはペン先が引っかかる感じですが、馴染んでくるとカリカリとスムーズに筆記することができます。
そのうちペン先が徐々に開いてきて寿命を迎えますが、書きにくいと感じたら自分でペン先を交換して使い続けることが可能です。
筆記具を突き詰めると筆・万年筆・つけペン・鉛筆のような長い歴史を持つものに興味が湧いてきます。
つけペンもかつてはボールペンの代わりとして銀行や郵便局に置かれていたほど実用的な筆記具だったので、余計なゴミが出ない分エコな筆記具だと言えるでしょう。
自分で意識して使わないとまず出会える機会がないので、このレトロな筆記具に興味が湧いたらすぐにでも試してみてください。








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