クリケットクリッカー ノルマンディー上陸作戦で米軍が味方識別に使用した玩具 現代ではペットのしつけに応用

目次
子供のおもちゃ→軍事利用→ペットのしつけ
クリケットクリッカーはアーチ状に膨らむようにプレス加工された金属板を押す時と放す時にカチッという音がする子供向けの玩具として1920年ごろに誕生しました。
その後簡単に周囲へ響く音を鳴らせる特性が注目され、第二次世界大戦中にはノルマンディー上陸作戦で米軍が味方を識別するのに利用されました。
夜間に第101空挺師団 (パラシュート部隊) が敵地へ降下した際、暗闇の中で味方同士を識別する合図としてクリケットクリッカーが支給されました。
自分がカチッと1回鳴らし、相手がカチカチッ (2回) と返せば味方だと判断する仕組みです。口で合図するよりも敵に気づかれにくく、聞き取りやすいという理由で採用されました。
日本ではブリキ製のセミのおもちゃが昭和レトロな雰囲気があり、今でも探せば手に入るかもしれません。
そして現代ではペットのしつけやドッグトレーニングの道具として広く普及しており、正しく使うことで声でしつけるよりも効率的に訓練することができます。

クリッカートレーニングの方法
クリッカートレーニングに準備するものはクリケットクリッカーと小さく切ったおやつや餌で、クリッカーを鳴らすのと食べ物を与えるのは必ずセットで行います。
最初はクリック音とおやつを一体化させるために音を鳴らしたらすぐにおやつを与えるのを繰り返します。
慣れてきたら実際の行動に音を合わせておやつを与えます。伏せをさせたいなら最初はお尻をつけるだけでもOKとし、徐々にステップアップさせて伏せの体制を学習させます。
犬の集中力はあまり長くないので3分くらいを目処に休憩をさせて、明らかに飽きてきたらその日は終了という風に無理のない訓練を地道に続けましょう。
熊対策としても優秀
ペットを飼っていない人はカチカチ鳴らすだけど玩具として使うだけかと思いきや、最近は熊やイノシシが人間の生活圏まで進出しており、自分の存在を知らせる道具としてもクリケットクリッカーは活躍してくれます。
熊対策としてクリケットクリッカーが使用されているか調べてみたところ、すでにマウンテンクリッカーという商品が販売されていました。
熊鈴やホイッスルのほうがより大きい音を出せるので、クリケットクリッカーはそこまで必須ではありませんが、口で吹く動作が不要なのでマスクをしている時には便利です。
熊鈴のように四六時中鳴ることなく、動物のいそうな場所の手前でピンポイントで異質な音を鳴らせます。
動物は耳がよく自然界にはない異質な音なので、ほとんどの場合は危険だと判断して音がなった場所から離れていくでしょう。
100年以上の歴史があるクリケットクリッカーは電気もいらないし消耗品もなく、シンプルだからこそ様々な使い道があって興味深い道具だと思います。







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