都市経営シム Cities: Skylines 自然災害がテーマの拡張 Natural Disastersでより奥深いゲームに進化
発売されるやいなや圧倒的な高評価で都市経営シムを代表するゲームとなったCities: Skylinesですが、自然災害がテーマの拡張Natural Disastersがリリースされました。
都市経営シムといえばシムシティが長年その地位を築き上げてきましたが、シムシティ (2013)で初のオンライン化されたことで話題になりましたが、シムシティ4からの正統進化を望んでいたファンの心は掴めませんでした。
リリース直後のオンライン接続の不具合やマップが狭く、遊びやすくするために余計な情報を排除して良くも悪くもカジュアル化してしまい、今ひとつやり込める要素が少なかったことが失敗の原因でしょう。
2015年に発売されたCities: Skylinesは、新たな都市経営シムを渇望していた人たちにとって決定版ともいえる完成度を誇ります。
都市が大きくなるにつれて様々な問題が発生し、その中でも都市を機能させるための動脈ともいえる交通機関の整備に頭を悩ませます。
ある程度は無理が利くシムシティよりも合理的な都市開発が必要になるので、試行錯誤しながら交通網を整備して循環する都市を作りあげる事に悦びを感じたら魅力にどっぷり浸かっている証拠です。
Cities: Skylinesでは街づくりに集中するために自然災害などの要素を含んでいませんでしたが、拡張されて自然災害が都市を襲うようになるので、平常時の交通機関だけでなく非常時の避難施設や緊急救助隊を配備して住民の命を救うための街づくりが求められます。
あくまで自然災害なのでシムシティのようにクッパが上陸したり、UFOが襲来してレーザーで都市を破壊するようなことはありませんが、地震・津波・竜巻・火事・隕石といった予期せぬ災害が起こります。
シムシティの凄さはチマチマ作り上げた都市に災害を起こして破壊する機能が備わっていることで、まるで積み木遊びのように作っては壊すを繰り返して新たなイマジネーションを生み出すことでした。
そこそこ機能する都市を作り上げたら満足してしまい、災害でリセットしてまた一から作り始めるというプレイを好む人もいます。
Natural Disastersではシナリオモードが追加されクリア条件や制限時間などを決めて遊ぶこともできますが、目標を決めずにゲームを進めても突発的な自然災害への対応がゲームとして良いアクセントになると思います。
創造的破壊という"理想に向けての創造"には"現実に対する破壊"が不可欠だという意味の経済学用語があるように、創造と破壊は正反対のようで切っても切り離せないほど近くに寄り添っているものではないでしょうか。
災害を乗り越えて復興した都市がより洗練されたりして、災害は都市の弱点を包み隠さずにさらけ出してしまうので、弱点を見直す絶好の機会でもあります。
Cities: Skylinesは日本語には対応していませんが、Steam Workshopから有志によって翻訳された日本語化MOD版を入れて遊べるので英語がわからなくても不自由しません。
もともと30ドルほどという手頃な値段ですがセール時には10ドルを切ることもあるので、どうしても今すぐやりたい理由がなければSteamのセールを待つのが得策です。
拡張なので無印に入れないと遊べませんが、それでもこれだけ遊べるゲームとしては安すぎます。
ただしグラフィックが綺麗で高負荷なゲームなので、それなりのPCスペックを要するのが一番のハードルでしょうか。
ゲームで簡単に創造と破壊を繰り返せますが、実際の都市開発は人命を背負っているので責任重大です。
念には念を入れて準備していても予想外の出来事が起こり得ることは、近年の活発化する自然災害を見れば決して大げさではありません。
創造と破壊をゲームに取り入れたシムシティと拡張によってそれを継承したCities: Skylinesはさらに奥深いゲームに進化しました。
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