電動アシスト自転車で極小キャビンを牽引して自然の中でキャンプする自由な外泊スタイル
一般的なキャンプの概念としてテントを設営して寝泊まりしたり、もっとカジュアルに自動車で乗り入れてオートキャンプする方法があります。
前者は自分で荷物を持ち運び設営と撤収の手間があり、後者はその手間がない分楽ですが車中泊に適した自動車が必要です。
実際にはその2択に限らずアイデア次第で中間に位置するキャンプスタイルを確立することができます。
おそらく人力で一番機動力のある自転車で極小キャビンを牽引して移動するという手段をとればわりと気軽にキャンプが可能となります。
昔からキャンピングトレーラーのような製品も存在しますが、そもそも高価で自動車で牽引するのでオートキャンプとそれほど変わりません。
Tiny Cabin LifeというYouTubeチャンネルに登場する極小キャビンは大人の男性がギリギリ座れる高さで、2人くらいが横になれる広さです。
起きて半畳寝て一畳ということわざがあるように、このくらいの広さがあれば人間が過ごすには十分だと言うことです。
もちろんトイレ・風呂や収納スペースがないので長期生活は厳しいですが、短期間のキャンプであれば問題ないでしょう。
部屋のほとんどがベッドで占められていますが、薪ストーブも設置してあり真冬でも温かく過ごせます。
薪ストーブの熱で簡単な料理が可能ですし、森の中であれば薪の調達にも困りません。
さらに電動アシスト自転車で牽引することで移動する労力も抑えられています。
自動車が進入できない細い林道にも難なく入っていけて、極小キャビンで快適な一夜を過ごせます。
不動産で暮らすのが当たり前の我々にとっては住処ごと移動するという概念が新鮮に映ります。
日本で同様のことをするのはなかなか勇気がいりますが、意識としてこうしたスタイルを把握しておくだけでも価値があります。
チャンネル運営者のジャック・スチュワード氏はテレビ司会者や制作の経歴を持ち、それなりに資産を築いているはずですが、これまでの経験を活かしてよりミニマルなキャンプスタイルの動画投稿を行っています。
自作のキャンピングトレーラーやオフグリッドハウスなども所有しており、オリジナリティのあるチャンネルとなっています。
物を所有することに上限がなく物欲にまみれた生活はきりがないので、彼のように身の回りのものを強制的に切り詰めて森の中で過ごしてみると、自分自身をより深く分析できるのかもしれません。
電気・ガス・水道のない場所での過ごし方に長けている人ほど、実生活でのストレスや困難にも耐える精神を身に着けている気がします。
なぜなら自然は時に不条理であり、ソロキャンプはその不条理を己で解決しなければならないからです。
キャンピングカーやトレーラーハウスは高価ですが、移動式住居の概念を変えてしまえば、自分だけの住処を手に入れることはそう難しくないということです。
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