フェザー 両刃ホルダー ポピュラー 替刃の値上がりに嫌気が差したら格安の両刃カミソリでクラシックシェービングに回帰しよう
物価上昇の影響は毎日使う日用品にも多大なる影響を与えます。
男性は髭剃りに女性はムダ毛処理に欠かせないのがカミソリですが、替刃の値上がりに嫌気が差している人も多いのではないでしょうか。
カミソリは進化して複数刃が当たり前となり、刃の数が増えるほど替刃の値段も上がります。
私はこれまで少なくとも半年は同じ替刃を使い続けまともに剃れなくなるまで使い倒してから交換するほどケチな人間ですが、それでも毎回替刃を買う時に高いと感じます。
一昔前にジレット フュージョンを使っていましたが、ある時から近くの薬局で売られていた替刃が消え、仕方なくホルダー付きのジレットフュージョン プログライドに買い替えたことがあります。
万が一替刃の互換性がなかったら面倒なので買い替えましたが、何とも言えない気分になりました。
一方でAmazonなどを見ると正規品とそっくりなデザインの類似品があり、互換性があるので手持ちのホルダーに装着できますが、刃の品質が悪いので安いからと誤って購入して失敗するケースもあるでしょう。
各社がヘッドの規格を統一してくれたらどれだけ快適だろうかと考えてしまいます。
いろいろな付加価値をつけてゴツくなった替刃を一生買い続けるのはしんどくなり、心機一転よりシンプルな両刃カミソリという道を選びました。
両刃カミソリ最大のメリットは何と言っても一枚刃なので替刃のランニングコストが抑えられ、世界共通の規格なのであらゆる商品と互換性があることです。
毎月新しい刃と交換してもランニングコストはたかが知れているので、お財布にも優しい設計となっています。
デメリットは最初シェービングスキルがない状態だと確実に血だらけになるので、両刃カミソリの感覚をつかむまで血が出たりカミソリ負けを起こします。
両刃ホルダーの価格はピンキリですが、入門としてはフェザー 両刃ホルダー ポピュラーで良いのではないかと思います。
安くて手軽に始められるうえにロングセラー商品なので使いやすく手入れもしやすいからです。
古臭いデザインにも見えますが、歴史あるカミソリだからこそ文学作品が生まれます(笑)
フェザーの両刃カミソリホルダー「ポピュラー」とその替刃「ハイ・ステンレス」のアマゾン・レビューに、文学作品が投稿されていたw。すごい笑ったw。https://t.co/4PdGCKekU2 https://t.co/4eJ9Wh0LQX pic.twitter.com/aKOmSBA4G7
— 広告鳥 (@adbirdbrain) September 23, 2017
観音開き式 (バタフライオープン) のギミックが面白く、意味もなく開閉してしまいます。
ミューレやメルクールなどの高級ホルダーも欲しくなりますが、経験してみないと自分がクラシックシェービングに耐えられるかは未知数なので、いきなり高級ホルダーに手を出すのはリスクが高いです。
また高級ホルダーといってもメッキが剥がれたりネジの部分から錆びるので一生物とは言えないのも理由の一つです。
これから一生両刃カミソリしか使わないという覚悟があるなら、Rockwell 6Sやフェザー 特撰 両刃オールステンレスレザーという選択肢があり、これなら錆の心配がないので一生物と言って良いでしょう。
実用的にはポピュラーで十分に深剃りできますし、攻撃的なフェザーの替刃に合うマイルドなホルダーなのでバランスが整っています。
格安ホルダーだからといって馬鹿にできません。日本製ホルダーが1,000円ほどで買えてしまう凄さをもっと評価するべきでしょう。
同じく日本製のフェザー替刃は世界最高レベルの切れ味なので、満足のいく剃り味を実現してくれます。
よく重いホルダーの方が本体の重さに任せて剃るので剃りやすいと言われていますが、それなら逆剃りは重力に逆らって剃るのかという疑問があります。
例えチープなホルダーでも肌に当たるのは替刃なので、そのホルダーに適した剃り方を身につければ良いだけです。
ポピュラー以上にアグレッシブなホルダーはもはや趣味の領域なので、クラシックシェービングを極めたい人以外はあまり意識しなくて良いです。
また昔の刃に比べて切れ味がアップしているはずなので、マイルド目の方が使いやすいことは確かです。
両刃カミソリを使うことで今まで適当に剃っていた髭剃りという行為をより丁寧に行うようになります。
その結果として5枚刃でもより綺麗に剃ることができ、ホテルのアメニティとして置かれている使い捨て2枚刃や3枚刃を使う時も容易に感じるようになります。
ただ作業的に行っていた髭剃りが、しっかりと髭を一本一本剃り込んでいるという意識になり、もっと綺麗に剃るために頭を働かせることになります。
気を抜くと肌を傷つけるので緊張感がありますが、それが嫌な緊張感ではなく程よく気が引き締まるので高揚感があります。
両刃カミソリでは朝の忙しい時間に使うのは厳しいというイメージもありますが、貝印が1974年に発売した「ビジネスマン002」という二枚刃カミソリ以降、時間をかけずに剃れる方向へ価値観がシフトしていったように思います。
高度経済成長期を経て身だしなみとしての丁寧なシェービングが蔑ろにされ、そのうち髭自体が忌み嫌われる対象となり、最近ではヒゲ脱毛が流行るほどです。
海外だと髭は男らしさの象徴なので、日本とは価値観に大きな違いがあります。
両刃カミソリでも慣れるとそれほど時間はかかりませんが、髭は毎日伸びるものですし多少剃り残しがあっても気にしない精神でいきましょう。
あまり完璧主義になり過ぎるとシェービングを楽しめないので、日々剃り方を工夫しながら剃りが甘い所は次回重点的に攻めようというマインドになると気が楽です。
基本的にいっさい力を入れず肌の上を滑らす感じで剃れば大失敗はないので、過度に臆病になる必要はありません。
忙しい時はもとからあるカミソリを使い、休日や余裕のある日だけ両刃カミソリに切り替えるだけでも替刃の消耗が抑えられます。
何も考えず複数刃を使用している人は、一度クラシックシェービングに目を向けてみると良いでしょう。
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