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ソーラークッカーを自作すれば電気やガスが無くても太陽光のみで加熱調理できる


Photo by Solar Cooking Wiki

私たちは日々の食事を作るのに電気やガスなどを利用していますが、元をたどれば石油や天然ガスへ行き着きます。

これらの資源は有限であり各家庭へ供給してもらうにはお金を支払う必要があります。

それとは別に晴れた日の空を見上げれば煌々と照りつける太陽光があり、莫大なエネルギーが無料で供給されています。

そのエネルギーを少しだけ利用するだけで簡単に加熱調理ができる方法が存在します。

ソーラークッカーと呼ばれる道具で反射板をパラボラアンテナのように調理器を包み込むような形状にすると、太陽光が一点に集中して高温になるシステムです。

古代文明の時代から太陽エネルギーの使用はあったようですが、調理目的として発展したのは150年ほど前くらいからです。

電気やガスを必要とせず半永久的に供給される太陽光のみで加熱調理できるソーラークッカーはキャンプや防災などで役立つでしょう。

市販されているソーラークッカーはその多くが金属製でアンテナにそっくりのものから、真空管で集めた熱を逃さないような構造になっているもまで様々です。

欠点としてしっかりとした作りなのでどうしても高価になってしまい、使用頻度がそこまで多くなければ持て余してしまいそうです。

なかにはダンボールに銀紙が貼られている自作に近い感じの商品もあるので、自作が面倒だという人にとってはありがたい商品です。

簡易的なソーラークッカーを自作する場合には100円ショップで手に入るものでも十分に実用レベルに達します。

ガス台マットやアルミ保温シートなどあらかじめアルミ箔が付いている板状のものがあれば、それを少し切ったり折り曲げるだけでそれっぽく仕上がります。

ただ表面の反射板に太陽光を当てるだけなので、素材が金属だろうと紙だろうと性能に大きな差はありません。

紙だと軽量なので強風が吹いている環境では飛ばされてしまう可能性もありますが、上に調理器を乗せるのである程度は耐えてくれるはずです。

たかが太陽光と侮ってはならず条件さえ合えば目玉焼き、プリン、蒸しパン、焼き芋、煮物など本格的な料理を作ることができます。

もちろん大型になるほどより多くの太陽エネルギーを集められるので、ステーキやピザをこんがり焼き上げることも可能です。

曇りや雨の日は当然まったく役に立たないので、これだけあれば毎日料理ができるわけではありませんが、天気の良い日にソーラークッカーという選択肢があると暮らしが豊かになる気がします。

日本に住んでいれば電気やガスは24時間いつでも使えるのが当たり前で、そうした環境に慣れている日本人はどうしてもエネルギーの有り難みが薄れています。

天候や気温の変化によって使い心地が違ってくるソーラークッカーは、出来上がった時のワクワク感や失敗した時のガッカリ感など電気やガスでは味わえない感動があるので、ソーラークッカーに興味があればぜひ挑戦してみてください。

ソーラークッカー 自作