ヒュッゲやフィーカなどキャンドルやコーヒータイムのある幸福度の高い北欧の暮らし
ちょうどコロナが発生する前くらいにヒュッゲやフィーカというキーワードが流行しましたが、その後落ち着いたもののコロナ禍でおうち時間が増えたことでまたじわじわと注目されています。
デンマーク語の『Hygge (ヒュッゲ) 』やスウェーデン語の『Fika (フィーカ) 』『Lagom (ラーゴム)』、そしてノルウェー語の『Koselig (コーシェリ) 』などが似たような意味を指します。
大切な人や仲間とくつろいだりお茶をしてゆっくり時間を過ごすことを北欧では重要視しており、仕事の合目にも労働条件として認めている企業が多いです。
北欧は世界屈指のコーヒー消費大国で西欧のルクセンブルクが圧倒的1位ですが、その後に北欧諸国が名を連ねています。
世界の幸福度ランキングとコーヒー消費量は関連性がありそうで、それだけ時間にゆとりを持った生活を送っているからでしょう。
北欧でも南方に位置するデンマークですら樺太より緯度が高いので、必然的に自宅で過ごす時間が多くなります。
冬の厳しい寒さに対応するため朝早くから仕事をして夕方には帰宅するようなライフスタイルが確立されているのでしょう。
そこでコーヒーとは別にもうひとつ大事な要素になっているのが暖炉やキャンドルの炎です。
炎のゆらめきは人間が制御しているものではないので、炎をじっと眺めることで自然的な感覚を刺激しリラックス効果をもたらすのではないかと思います。
LEDや蛍光灯では自然なゆらぎを得ることは難しいので、生活の中に炎を上手に取り入れている北欧の暮らしは参考になります。
日本の住宅に暖炉を取り入れるのはなかなか難しいですが、キャンドルなら手軽に入手できて雰囲気が出るのでおすすめです。
秋から冬にかけては日没が早く暗い時間が長いのでキャンドルを使う機会も自然と多くなります。
日本は情報や娯楽で溢れているのでひっきりなしに強い刺激を求めがちですが、一方で心の癒やしが不足して精神的に病んでしまう人が跡を絶ちません。
北欧人は心のバランスを整えるために習慣として息抜きの時間を設けているのだとしたら、文化水準として世界の先を行っているなと思います。
経済が発展していない国はそれはそれでミニマルな生活様式なので、先を行くというよりは経済発展してもなお本来の姿を残していると言えるでしょうか。
日本も江戸時代くらいまでは悠々自適な生活を送っていましたが、明治政府による富国強兵策によって長時間労働が美徳という意識が定着してしまいました。
結果的に高度経済成長で発展はしましたが、休むことについてはお座なりにしてきたため現在のような社会が出来上がりました。
今でこそワークライフバランスが話題に上るようになりましたが、まだ人々の意識が旧時代的なものを引きずっているので、意識改革にはまだまだ時間がかかりそうです。
片輪ばかり必死に押しても前へ進むどころかその場をくるくると回り続けるだけなので、しっかりと両輪をバランスよく回すことで生活がより豊かになります。
豊かさとは何もお金持ちになれば良いわけではなく、いかに心が安らぐ時間を持てるかということが大切なのです。
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