最強のネズミ捕りは単純な構造なのにマウスを簡単に生け捕りする発明
人類が農耕を始めた時代かそれ以前からネズミと共存してきました。
定住するために貯蔵している食料や生ゴミを狙って、人間と付かず離れずの距離を保ちながら種を繁栄させてきました。
世界でも指折りに清潔な国である日本の都市部でさえも下水道を中心に住み着き、ネズミやゴキブリとはこの先も切っても切れない関係が続くでしょう。
人家に住み着いて人の目を掻い潜るように電源ケーブルをかじったり、糞を残して人間にとって迷惑な行動を起こします。
ネズミは生きることに必死なので何の罪もありませんが、人間にとっては害獣扱いなので厄介なネズミを排除するために様々なネズミ捕りが開発されました。
ネズミ捕りで最もポピュラーなのが木の板に金属のバネが付いてパチンと挟むタイプですが、あれではネズミを一匹だけしか捕らえることができません。
ケースに誘い込む方法も基本的には一匹入り込んだら逃げ出さないように蓋が閉まる仕組みです。
粘着シートや殺鼠剤などほとんどのネズミ対策は殺生を避けられないので苦手な人も多いでしょう。
しかし最強のネズミ捕りはネズミに危害を加えること無く可能な限り大量のネズミを捕獲することができます。
構造はいたってシンプルで小さなガラス容器に網の蓋と塩ビ管を取り付けただけという潔さ。
後はガラス容器の中や周辺にネズミを誘い込む餌を撒くだけでネズミがスルスルと塩ビ管からガラス容器へと吸い込まれていきます。
ネズミほどの機敏な動物であればジャンプして天井の網まで登ってきますが、塩ビ管は微妙に出っ張っていて塩ビ管をよじ登ることはできないようです。
目の前で罠に引っかかっている仲間を見ていますが、中では美味しそうに餌を食べているので警戒心を抱くことなく自らも進んで罠にかかりに行きます。
餌を一通り食べ終えたころにはもう手遅れで、ぎゅうぎゅう詰めの空間で焦り始めるネズミたち。
さすがに最後の方は危険を察知してか塩ビ管に入りかけたところで止める個体もいますが、これだけ大量のネズミが入ることもないので大丈夫でしょう。
捕らえたネズミを活かすも殺すも人間次第ですが、ネズミ捕りに引っかかりじわじわと衰弱死するよりはましだと思います。
害獣や害虫とどう向き合うかは難しい問題ですが、都市部で異常繁殖しているネズミやゴキブリはそれだけ食べ物が破棄されている証拠でもあるので、社会の見えにくい部分を映す鏡だと思って上手に付き合っていくしかありません。
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