テキサスホールデム (ポーカー) はランダム性による運と実力のバランスに優れた世界最高峰のボードゲーム
私が体験したボードゲームのなかでも特に奥が深く面白いと感じたのがテキサスホールデムというポーカーの一種です。
日本で昔から認知されているポーカーはドローポーカーと呼ばれるもので、テキサスホールデムはより相手との駆け引きによる戦略性の高いルールとなっています。
ポーカーだけでなく麻雀やローグライクゲームなどにも共通する点としてほどよいランダム性を持っており、運と実力のバランスに優れたゲームは毎回違った展開でプレイするため飽きずに続けられます。
囲碁や将棋はあらかじめ決められた駒の配置で互角の戦力を持ち不確定要素がない状態で対局します。
それらは長い歴史の中で定石 (定跡) が作られ、序盤は決まった展開で進むことが多いです。
運が絡むのは最初に先手後手を決める時の振り駒だけで、それ以外は完全なる実力で運の要素が排除されています。
それ故にもし将棋であれば初心者がプロ棋士と対局しても勝つことはほぼ不可能でしょう。
テキサスホールデムや麻雀であれば運要素によってビギナーズラックが起こりうるゲームなので、ゲームの面白さをより早い段階で体感できます。
それでも回数を重ねると確実に実力差が表れてくるので、運だけでは測れない本当の実力が見えてきます。
囲碁や将棋は盤上で行う戦争ゲームですが、兵力が同等で相手の情報がすべて公開されている状況は実際ではありえません。
相手の駒を特定できないという意味では軍人将棋の方が実力差があっても思いがけぬ展開になりやすいです。
プレイ開始時に自分の持ち手がランダムに配られ相手の手の内もわからないという状況の方がより実際の戦争と酷似しています。
与えられた条件を受け入れそれを最大限に利用してよりよい結果に結びつけるのは人生にも当てはまります。
ローグライクゲームも基本的には何もない状態から装備やアイテムを収集していきダンジョンを攻略するというのが一連の流れで、ダンジョンの構造から敵の行動・アイテムドロップに至るまですべてランダムです。
どれだけ最善手を選んでも理不尽な負けや死が起こりうるのがランダム性の持ったゲームの特徴で、だからこそ何度も挑戦したくなる中毒性があります。
その中でもテキサスホールデムが世界最高峰のボードゲームである最大の理由はブラフ (はったり) にあると思います。
麻雀で言えばノーテンリーチするようなもので、反則行為として大きなペナルティが課せられます。
しかしテキサスホールデムにおいてはブラフで相手を下ろせばポットへ集まったチップを独り占めできます。
プレイ人数が最大の10人にもなると勝負手が入る確率も減るので、ブラフを使って相手を下ろす技術も必要になるでしょう。
ドローポーカーが手札5枚なのに対してテキサスホールデムは手札2枚と場にある5枚で役を作ります。
ドローポーカーはドローによってカードを交換し役を作れますが、テキサスホールデムはカードが配られた時点で結果は決まっています。
場にふせられた5枚のカードのうち無条件に見られるのは3枚だけで、そこから先は参加費をベットしなければ確認できません。
自分の手札で完結するドローポーカーに対して、テキサスホールデムは3枚の共通カードから相手の役を推測するという面白さが加わっています。
麻雀においての捨て牌を読む感覚に近いですが、河に捨てられた牌は自分の手牌に影響しないので少し違います。
すべてのカードを確認したいがためにゲームへ参加してきた者たちのなかで、一番強い役を持っている人がチップ総取りもしくは山分けとなります。
テキサスホールデムの戦略は人生と同じで毎回ブラフをかましてゲーム参加しているとそのうち見抜かれて大負けするし、かといって消極的すぎると強制ベットによるジリ貧に陷るので押し引きの技術が勝つための鉄則です。
運に左右されるギャンブルだと捉えている人ほど押し引きができておらず、不要な場面でチップを吐き出してしまうのです。
海外ではギャンブルと言うよりマインドスポーツとして人気を博していることから運ゲーで終わらせるのはもったいないです。
人生においても生まれてから死ぬまで順風満帆な人は稀であり、苦境に立たされた時に耐えしのぐ力と好調な時にしっかり波に乗れる力の両方を兼ね備えていないと苦労します。
毎回違う二度とない環境で自分に何ができるのか自問自答しながら勝負するというのが、テキサスホールデム及びランダム性のあるゲームを心から楽しむ方法だと思います。
テキサスホールデムは海外では実際にリアルマネーを賭けてオンライン対戦できますが日本国内ではグレーゾーンです。
大抵のオンラインカジノはリアルマネーの代わりにプレイマネー (仮想チップ) で遊ぶこともできるので、純粋にゲームとして楽しみたいだけなら十分に遊べます。
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