目的別に分かれた防災・サバイバル用品一覧でバランスよく備えるものを選ぶ
Photo by twintiger007
日々何となく平和に過ごせている事に感謝しつつも突発的に何が起きても不思議ではない世の中で生活している私たち。
歴史をさかのぼれば幾度となく困難を乗り越えて今があるのですが、次に起こるのは経済ショックか自然災害かはたまた戦争やテロなのか、未来の出来事は誰にも予測は出来ませんが、いつその引き金が引かれてもおかしくない状況です。
しかし先人たちが考えた"備えあれば憂いなし“ということわざがあるように、普段からしっかりと準備をしておけば、いざという時に役立ち心配する必要がありません。
防災・サバイバル用品は栄養素と同じでバランスが重要であり、ただ食料や水を貯め込むような偏った備えよりもきちんと目的別に幅広くそろえた方が安心です。
今回はイギリスのevaQ8というファーストエイドキット用品を扱う企業のリストを参考に見ていきます。
都市型サバイバルなのかアウトドアにおける非常時なのかで持つべきアイテムも違うとは思いますが、まったく知らないよりも知識として入れておくだけで選択の幅が広がります。
各カテゴリごとに1つか2つ以上そろえておくのが最も効率的だと言えます。
目次
目的別の防災・サバイバル用品リスト
シェルター
ビビィバッグ (ビビィサック)
コンパクトに収納でき防水仕様の簡易テントまたはシュラフカバーに近いのをビビィバッグ (ビビィサック)というそうですが、あまり馴染みがないので寝袋で良いでしょう。
ツェルト (簡易テント)
これもBothy Bagという体をすっぽり覆うツェルトのようなアイテムですが、小型のテントでも十分にコンパクトなので大丈夫でしょう。
エマージェンシーブランケット
薄くて表面のアルミニウムが体温を反射して保温する救命グッズですが、気温の低い場所に留まらなければならない時に体温が奪われ衰弱するのを防ぎます。
タープ
原始的でシンプルなブッシュクラフトではタープをシェルター代わりにして寝泊まりするほど使い道の多いタープは非常に優秀です。
寝袋
自宅やホテル以外での寝泊まりに寝袋があるかないかで睡眠の質が格段に変わります。
テント
キャンプによく行く人であればいざという時に仮設のプライベートスペースが確保できて便利です。
ツール
マルチツール
ビクトリノックスとかレザーマンとか多機能なマルチツールは持ち物が減らせるので大変便利ですが、ひとつひとつの機能は専用ツールには劣ります。
ナイフ
いわゆる娯楽的なサバイバル番組や実際の生命に関わる本格的なサバイバルでも必ず登場するナイフは人間が生存するために必要な事の大半をサポートしてくれます。
ノコギリ
ノコギリなんてDIYや森の中でしか役に立たなそうですが、災害時には柱を切ったりするのに使える可能性があります。
バール
地震の揺れで開かなくなったドアをこじ開けたり、ガラス窓を割って脱出したりと脱出や救命に一役買ってくれます。
斧
木材を切断するのではなく叩き割ることに特化しており、ノコギリとバールの中間的な存在です。
ミニシャベル (スコップ)
穴を掘ったり建築にも使える小さなシャベルは折りたたんで収納できるタイプもあります。
食料
MRE (レーション)
軍隊における行動食は高カロリーなので兵士と同じように摂取すると確実に太ります。そもそも非常食として考えるならその心配は少ないですが。
非常食
最近では長期保存できてなおかつ美味しい非常食がたくさんあるので好みの商品を選びましょう。
エナジータブレット
ブドウ糖などを主原料とした甘くて即エネルギーに変換されるタブレットは脳の働きを助けます。
レーションヒーター
レーションを温めるやつですが、非常食にも同様に発熱剤で温めるものがありますね。
火おこし
マッチ
防水マッチや防水ケースに入れておけば浸水しても安心です。
ライター
おそらく最も一般的な着火器具なのでタバコを吸わない人でも持っておいて損はありません。
着火剤・火口
着火しやすい素材の有無で火おこしの難易度に大きな差が出ます。
ロウソク (キャンドル)
マッチのようにすぐに消えてしまう火を移して長時間燃え続けるロウソクは照明代わりにもなります。
ファイヤースターター・火打ち石
金属や石の摩擦で火花を散らせて着火させる方法は燃料切れの心配がなく、燃え移りやすい素材に使えば着火はそれほど難しくはありません。
飲水
浄水剤・浄水タブレット
河川や池などの不衛生な水へ錠剤を入れて消毒された水を飲む方法は水の綺麗な日本ではあまり馴染みがありません。
浄水ストロー
直接ストローを水面につけて飲むことができるので浄水剤のように待ち時間が無くコンパクトなのがメリットです。
浄水ボトル
飲み口にフィルターをつけて持ち運べる浄水ボトルは水場を離れても水分補給ができます。
水筒・水袋
飲水や生活用水を入れるボトルや袋など水道が止まり給水へ行かなければならない時などにあると便利です。
保存水
水その物を保管しておけば浄水などの手間も省けるので楽ですが、保管スペースに余裕が無いと日常生活では邪魔になるだけです。
照明・ライト
ヘッドライト (ヘッドランプ)
ヘッドライトは両手が空くのでアウトドアでは主流ですが、非常時においても行動が制限されないので持っておくべきでしょう。
懐中電灯・ハンディライト
手に持って大きく振ることでシグナルを発したり、明るいLEDライトを選べば強い光で遠くまで見渡せます。
ケミカルライト (サイリューム)
パキッと折ると電気や火を使わず化学反応でじんわりと明るくなるので、夜間に居場所を知らせる方法として優秀です。
バックアップライト
メインでは心もとないけど補助的に使うために用意しておくと安心なライトです。小型のペンライトなどが該当するでしょうか。
クッキング
携帯ストーブ (コンロ)
Hexi Stoveという聞きなれない名前でしたが、エスビットのポケットストーブのような固形燃料を置いて使う携帯ストーブの事でしょう。
メスティン (飯盒)・クッカー
海外では四角形で取っ手が付いている弁当箱のような形が一般的で、アルミ製なのでご飯がふっくら炊けます。
アルミホイル
どの家庭にもある日用品なのでわざわざ用意する必要はありませんね。
栓抜き
日本では栓のついたビンにそれほど遭遇する機会がないのでマルチツールの付属で十分な気がします。
スプーン
調理する際に食材を混ぜたり食べる時に使うので必要といえば必要。
燃料
調理中に火力を維持するには燃料が必要ですが、ストーブの種類によって燃料も変わります。
ヤカン (ケトル)
お湯を沸かすための容器はアウトドア用もたくさんあります。クッカーがあれば十分な気はしますがあれば便利ですね。
応急処置
ファーストエイドキット
常備薬や包帯・絆創膏などをまとめて入れておくと素早く応急処置ができてダメージを最小限に抑え回復を早めます。
サムスプリント
折れ曲がる固めのバンドで患部を固定できる製品のようです。
バーンドレッシング
火傷した皮膚に貼って細菌の侵入を防ぎ創傷ケアをする特殊なシートです。
ポイズンリムーバー
虫刺されや毒蛇に噛まれた時にポンプで傷口から毒を吸い出し症状を和らげる効果があります。
止血ジェル・パウダー
検索しても動物用ばかりヒットするのであまり一般的ではなさそうですが一応このような製品があるようです。
創傷接合用テープ
針で縫うほど深い傷を負った場合に傷口を閉じるように固定するテープ状の製品です。
虫よけ
これは防災用というよりも虫が活動する季節に野外を歩くなら必須アイテムです。
日焼け止めクリーム (オイル)
紫外線による肌へのダメージを軽減してくれるので虫よけと同様に欲しくなります。
リペア (修復)
ダクトテープ
水に強く粘着力の高い万能テープはアウトドアグッズのリペアには最適で、災害時にも様々な使い道があるでしょう。
結束バンド (ケーブルタイ)
物を縛って固定するナイロンやポリプロピレン製のバンド。繰り返し使えるタイプもあります。
ロープ・パラコード
丈夫で切れにくいヒモはあらゆる状況下で活躍します。結び方をマスターすれば生存率・救命率は格段にアップします。
釣り糸
魚釣りはもちろん細くて切れにくい素材なので様々な修復に役立ちます。
真鍮またはスチールワイヤー
釣り糸同様にあらゆる物を結束するのに役立ちます。
縫い針と糸
普段から携帯用ソーイングセットを持ち歩いている人もいるでしょう。
電源
乾電池
電池を使ったアイテムの予備として持っておくと急な電池切れにも慌てずに済みます。
充電池
リチウムイオン電池は使い捨てること無く繰り返し使えるので経済的です。
モバイルバッテリー
コンセントから充電できない場所でバッテリー残量を気にせずスマホやタブレットを使うなら必要でしょう。
ソーラーチャージャー
停電しても太陽さえあれば電子機器が使えるので災害時や電気のない辺境へ行く際に持っておくと心強いです。
ナビゲーション・SOSシグナル
コンパス
方位を正確に知るための道具として特に登山などで活躍します。例え見晴らしの悪い山中で遭難してしまったとしてもコンパスと地図でおおよその位置が把握できます。
ビーコン・発煙筒
ピカピカ光る小型のライトをビーコンと呼ぶのかもしれませんが、発煙筒でもニュアンス的には近そうです。
ホイッスル・笛
光ではなく音で自分の位置を知らせる手段として有効です。実用性のあるホイッスルは耳鳴りがするほど大きい音が出ます。
シグナルミラー (鏡)
要は日光を目的の位置を狙って反射させればよいので普通の鏡でも良いですが、真ん中に穴が空いてのぞけるシグナルミラーの方が狙いは定めやすいです。
オレンジブランケット
ブランケットでなくとも派手目なアウターであれば同様の効果があります。MA-1の裏地がオレンジなのも墜落後のサバイバルを想定した仕様で目立つ色だからでしょう。
GPS
位置情報がわかれば基本的に遭難しようがありませんが、テクノロジーを過信しすぎると通用しなくなった時に命取りとなるので注意です。
情報伝達
ラジオ
防災グッズといえば手巻きラジオが思い浮かぶほど、不安な状況でより正確な情報を得たい場合に無くてはならない存在です。
ウォーキートーキー (トランシーバー)
完全に独立した通信手段は衛星電話と同様により狭い範囲でのやり取りに適しています。
衛星電話
衛生に電波を送って通信する機器があれば地球上どこからでも電話できますし、非常時に通話規制で電話がつながりにくいという心配もありません。
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