Perfume (パフューム) の絶対に聴いておくべきカッコイイ曲19選
Photo by Dick Thomas Johnson
もともとは広島で幼なじみ3人で結成されたローカルアイドルに過ぎなかったPerfume (パフューム)ですが、今や世界中にファンが増えてワールドツアーを行うまでになりました。
彼女たちが在籍していたアクターズスクール広島 (ASH)はPerfume3人 (西脇綾香,大本彩乃,樫野有香)の他にも妹の西脇彩華 (9nine)や中元すず香 (BABYMETAL,元可憐Girl's,元さくら学院)、鞘師里保 (元モーニング娘。)、中元日芽香 (乃木坂46)など多くの才能を発掘したことで注目されています。
そんなASHの1期生にあたるのがPerfumeで広島から世界へ羽ばたいていった先輩の背中を目標に日々厳しいレッスンに励んでいます。
Perfumeを語る上で欠かすことの出来ない重要人物がインディーズ時代に東京進出して以来プロデュースに携わる中田ヤスタカさんと広島のアクターズスクール時代からダンスを教えている振付師のMIKIKO先生です。
この2人無くして今のPerfumeは存在しないと言って過言ではありません。
そしてこの2人やその他に映像作家や数多くのスタッフに支えられて生み出される楽曲およびMVやライブ演出は、Perfumeに影響されたフォロワーが現れては消える状況においても他の追随を許しません。
これには才能豊かな大人たちとPerfumeが融合して生み出していること、それから広島で一から路上でビラ配りやCDを手売りするような泥臭い下積みを経ての強い軸を持っていることが大きいです。
結成から15年が過ぎてさすがに大人っぽくなってきましたが、それでも広島弁でトークするところや素朴な人柄の良さが伝わってくることも根強いファンが付く要因でしょう。
メジャーデビューとしても10年が過ぎて中田ヤスタカさんによる楽曲がかなり蓄積されてきましたが、その中でもカッコイイ楽曲を中心に選んで紹介していきます。
Perfumeはシングルはもちろんアルバムやカップリング曲に至るまで、ほとんど捨て曲がないという恐るべきグループなので選ぶのに大変でした。
目次
Perfumeのカッコイイ楽曲
※以下画像をクリックすると動画に切り替わります。
エレクトロ・ワールド (2006年)
メジャーデビューシングル『リニアモーターガール』セカンドシングル『コンピューターシティ』と合わせた"近未来三部作"と呼ばれるシリーズの完結版。コンピューターで生成された仮想世界が崩壊してゆく様を描いています。
パーフェクトスター・パーフェクトスタイル (2006年)
Perfumeはなんとファーストアルバムを発売する前にPerfume 〜Complete Best〜というベストアルバムを発売してしまったのです。もちろんポリリズムがヒットするより前で知名度もないので売れませんでしたが楽曲のクオリティは当時から抜群でした。この曲はベストアルバムの中で唯一の新曲です。
GAME (2008年)
ポリリズムがヒットした後ついに念願のファーストアルバム『GAME』をリリースしタイトル曲は今までにないゴリゴリ系サウンドでPerfumeの新たなステージへの船出を象徴しています。
Take Me Take Me (2008年)
GAME8曲目に収録されている曲。フェミニンな色っぽさ全開でこれまでの爽やかテクノポップとは異なる切り口で挑戦しています。
シークレットシークレット (2008年)
GAME9曲目に収録されている曲。森永乳業のアイスクリーム『ピノ』とのタイアップCMでよくテレビで流れた曲です。
Butterfly (2008年)
GAME10曲目に収録されている曲。Take Me Take Me~シークレットシークレット~Butterflyの流れはまさにGAMEのハイライトと言えます。
edge ⊿-mix (2009年)
もともと7thシングル『love the world』のカップリング曲だったものをアルバム (⊿トライアングル)用にリミックスしたもの。Perfumeのカップリング全般に言えることですが、明らかにA面を食うほど強力な楽曲が仕込まれており、中田ヤスタカ自身が好き放題やってやるというエネルギーが伝わってきます。
FAKE IT (2010年)
12thシングル『ねぇ』のカップリング曲。これまた両A面か逆転してもよいほどの名曲。ライブで歌われる度に非常に盛り上がることで知られます。2012年にファンクラブ会員を招待して撮影されたMVが公開されたことからも特別な曲のひとつであることは確かです。
GLITTER (2011年)
14thシングル『スパイス』のカップリング曲。もはやPerfumeにカップリング曲やB面という定義は当てはまらない気がしてきました。JPNにはAlbum-mixが収録されています。
ポイント (2012年)
16thシングル『Spending all my time』のカップリング曲。しかしystkは本当にカップリング職人ですねえ。疾走感のあるドラムンベース調だけど、ほどよくポップで最高です。
Hurly Burly (2012年)
16thシングル『Spending all my time』のカップリング曲。ポイントと共に『キリンチューハイ 氷結』のタイアップを獲得するもA面はタイアップなしという異例の事態でカップリング職人の実力を見せつけました。
だいじょばない (2013年)
17thシングル『未来のミュージアム』のカップリング曲。ピッチ早くてハイヒールで踊るような曲じゃないでしょう(笑)
Party Maker (2013年)
中田ヤスタカの抑えきれない創作意欲がLEVEL3で爆発してしまいました。これなら母体のCAPSULEでそのまま使えるでしょう(笑)ボーカルが極めて少ない分ライブではハイヒールで激しいダンスパフォーマンスを披露しています。
Cling Cling (2014年)
オリエンタルな雰囲気で何度も繰り返して聴くと中毒性があるのでご注意ください。きゃりーぱみゅぱみゅにも合いそうなリズミカルな曲です。
DISPLAY (2014年)
20thシングル『Cling Cling』のカップリング曲。パナソニックとの共同制作で4K VIERAのプロモーションとしてMVが使用されました。
Pick Me Up (2015年)
冒頭のショーウィンドウにアメリカのインディー・ロックバンドOK Goがカメオ出演。伊勢丹新宿店とコラボしたMVからCDが売れない昨今、CMタイアップだけでなくこうしてMVで直接コラボする方法で利益を生むビジネスが主流になるかもしれません。
FLASH (2016年)
人気の少女漫画が原作の広瀬すず主演『ちはやふる』主題歌。映画のPVが非常にクオリティが高いですが、それに負けず劣らずPerfumeが殺陣のようなダンスで表現するシンプルなMVが素晴らしいです。ハイヒールを履いた激しい動作でもブレない体幹は鍛錬の賜物です。アルバム COSMIC EXPLORERに収録。
If you wanna (2017年)
シングルA面で3分弱という短さながら無駄を削ぎ落とした引き算的な楽曲で、DISPLAY (2014年)をさらにブラッシュアップしたかのような雰囲気を感じます。今までだとカップリングにしそうな楽曲をA面に持ってきたのは世界を見すえた戦略でしょうか。
無限未来 (2018年)
しっとりと艶のある成熟したPerfumeの魅力を引き出した楽曲。穏やかだけれど力強さもあり前作からのフューチャーベースの流れを汲んだ曲調で勝負しているところも立派です。
まとめ
Perfumeにはまだまだ伸びしろがあり、それを見抜く優秀なクリエイター達が集まってさらに大規模なアイデアが浮び、要求されるレベルも高まります。
しかし広島に帰る度に下積みしていた場所を訪れては初心を忘れずに気を引き締め努力を惜しまない姿を見れば、自ずとさらなる高みにまで登っていけるのではないかと思います。
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