光石研の東京古着日和 古着との運命的な出会いに心躍るコミカルなPenオリジナルドラマ
『光石研の東京古着日和』はPen Onlineにて配信されたWebドラマで、その後好評につきBSフジでも放送されました。
ドラマの内容は俳優の光石研さんがこだわりの古着屋を訪れ、古着選びを楽しみながら最後は悩み抜いた末に買った服を着て帰るというシンプルな構成です。
中年おじさんのひとり歩きということで、何となく孤独のグルメに出てくる井之頭五郎 (松重豊) に近いものを感じます。
店員との会話や女性客とのやり取りもあるのでそこまで孤独感はありませんが、かつての古着ブームを通った世代が歳を重ねて再び古着に心躍る姿は見るものを惹きつけます。
光石研さんは何かを役を演じているわけではなく本人役で出演し、古着はもちろんインテリアやヴィンテージカーなどにも造詣が深いことで知られており適役と言えるでしょう。
古着と言ってもリサイクルショップを回るようなことはせず、海外から買い付けているような本格的な古着屋にフューチャーしているので古着の値段もそれなりにします。
90年代ごろの古着ブームはほとんどアメカジのみでしたが、近年はその当時の服が古着として置かれるようになり、ヨーロッパなどアメリカ以外の地域からの買い付けも増えたことでより細分化されました。
現代の若者はお金がなくファストファッションで簡単に服がそろう時代なので、わざわざ古着屋へ行くのはよほど服に関心がないと考えもしません。
東京古着日和は光石研さんと同世代はもちろん、そうした若者にも世代を問わず古着の良さが伝わるドラマだと思います。
おそらく若者がリサイクルショップや古着チェーン店を巡っても何の趣もないので、中年おじさんがドキドキしながら入店するくらいが丁度良いのでしょう。
光石研さんのほどよく自然体でユーモラスな演技もドラマのイメージとマッチしています。
同じ古着屋へ行くにしても服飾の知識を深めることでより宝探しのようなワクワク感が生まれます。
90年代の服は古着としてまだ味わいがありますが、2000年代以降の服は古着として成立するのかはわかりません。
以前にも記事にしましたが何にでもストレッチ素材 (ポリウレタン) を混紡するようになり、服の寿命を縮めて売るようになりました。
そういう意味で古着は90年代を機に衰退していく定めなのかもしれません。
一方で古着を処分するのではなくリサイクルしてサスティナブル (持続可能な) 資源として再利用する研究も進んでおり、そのまま引き継がれていくビンテージ品も時代の潮流に乗っています。
何十年前のだろうが服としての機能性は失われていないので、多少の流行り廃りはあれど長く着続けたい貴方だけの古着を見つけましょう。
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