破傷風の予防接種 土いじりやアウトドア好きな大人は定期的にワクチン注射しておくと安心

この世界には人を死に至らしめるウイルスや細菌などの感染症が数多く存在しますが、実は最も身近に潜んでいる致死率の高い感染症が破傷風ではないかと思います。

人から人へと感染する伝染病だったり、特殊な環境下へ行かなければ感染しない病気に比べて破傷風は些細な要因で重症化する恐れがあります。

破傷風の予防接種は1968年 (昭和43年) 以降に生まれた人であれば必ず定期接種を受けているので破傷風に対する免疫力を持っています。

子供が転んで膝小僧を擦りむいたり、泥だらけになりながら遊んでも平気なのは子供のころいやいや打った予防接種のおかげなのです。

破傷風ワクチンは一度打てば一生免疫が持つわけではなく、10年ほどで完全に失われてしまうため11~12歳ごろに最後の予防接種を受けた人は20代前半にはその効果が切れてしまいます。

10代のころのようなワンパクさは無いにせよ近年のアウトドアブームで山や海へ出かける人が増え、破傷風に感染するリスクも高まっています。

私はそんなアクティブではなく庭で土いじりしたり家庭菜園を楽しむ程度だという人も油断してはいけません。

破傷風菌は空気が苦手で普段は土の中で休眠していますが、いざ傷口などから体内へ入り込むと栄養豊富な人体を利用して猛威をふるいます。

岩場でバランスを崩して肘を擦りむいたり、錆びた釘を踏んだりすると運が悪ければ破傷風に感染してしまいます。

破傷風菌は基本的にどんな場所にでも住み着いており、ちょっとしたささくれや靴ずれ程度でも破傷風菌が入り込む余地があるので、アサシンのように暴れる機会を虎視眈々と狙っているのです。

感染力は低く自身の免疫力で感染に至らないことがほとんどですが、万が一感染してしまった時の致死率は30%と非常に高い数字です。

こんな情報を聞くと土を触ることに抵抗を感じますが、土の中にいるほとんどの細菌は人体にとって無害で、逆に言えば危険なのは破傷風菌くらいなものです。

それを予防接種だけで無害化することができるので、そうなればアウトドアでは無敵になれるでしょう。

海外で未開のジャングルなどを探索するなら虫が媒介するウイルスや狂犬病などのリスクも想定しなければなりませんが、日本国内であればワンパクな10代と同じようにアクティブに活動しやすいです。

例えインドア派な人でも毎年のように自然災害に見舞われる日本では、地震で建物が倒壊したり大雨や台風で街が水没することもあるので、非常にこそ破傷風に感染するリスクが高まります。

被災地は水道が止まり傷口の手当が遅れると命取りなので、災害ボランティアへ行く人も打っておいた方が安心でしょう。

交通事故や飼い犬に噛まれるなど大きな怪我をした時に破傷風ワクチンを打ってもらった人もいると思いますが、30代以降はほぼ抗体がない状態なので、誰でも予防接種しておいて損はないです。

年間の感染者数は100人ほどなので過剰に恐れすぎるのも良くありませんが、もし感染してしまうと死は免れたとしても地獄の苦しみを味わうのでなるべく抗体を維持しておきたいところです。

破傷風の予防接種は保険適用外なのが残念ですが、それでも3回打って1万程度なので無敵になれることを考えると大変お得です。

【四種混合ワクチンで予防】破傷風「知ってアクション!感染症の予防#1その5」