社会的な同調現象によって大衆は無意識にコントロールされている
人間は社会性のある動物でまわりの仲間と合わせることで円滑に生活をする術を持っていますが、逆にこれを悪用すると多くの人間を無意識のうちにコントロールできるという恐ろしさも秘めています。
ある眼科の待合室でブザーがなると待っている人たちが立ち上がるという行動をした時に、何も知らない人はどのような反応をするかという実験を撮影した動画があります。
結果としては最初戸惑いながらも数回ブザーがなると自然に立ち上がり、他の人たちと同調するようになりました。
一人残されて誰も見ていない状況でも律儀に同じ行動を繰り返す様子はまるでブザーに操られているかのようです。
さらに新しく訪問してきた人も彼女の姿を見て真似するようになりました。
他の人が立ち上がっていたから自分もそうしなければならないという、自分の意思とは無関係な感情が彼女を立ち上がらせたのです。
この反応には年齢差や個人差があり、一般的には若く経験の浅い人間、あるいは共感性は高いが論理的思考力の低い(俗に言う「話の通じない」)人間に強く出る場合が多いとされる。また、明確に定義されていないが女性に多いのではないかとの議論がある。
流行はこの同調現象を仕掛け人が巧みに利用して大衆を誘導することで広く普及させます。
政治や宗教も一種の洗脳によって人々をコントロールしながら誘導しやすい環境を整えていると言えます。
プロパガンダや印象操作は特に戦時中や独裁国家において国民を統括するため日常的に行われてきました。
同調現象が起きてしまうと異論や枠から外れるものに対して嫌悪感を抱かれたり攻撃対象にされてしまいます。
もし無意味だとわかっているのに同調しないだけで叩かれては堪りません。
社会の中で生きていくうえで社会性は多少なりとも必要ですが、一歩引いて物事を考えられると大きなチャンスや社会の仕組みが見えてくるかもしれません。
無意味な同調や操作された同調に乗らないためにも常に自分や周りを俯瞰して見る目を養うことが大切だと思います。
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