プラスチックストロー撲滅を目指す Skip the Straw Day 紙ストローなど代替品あり
外出時にはよく使うけど自宅ではあまり使わない道具の代表格がストローです。
なんと6割の人が使わないという回答でコンビニやファーストフードを持ち帰った時に使う程度も含めると実に8割以上が使っていないようです。
ストローといえばプラスチック製が主流ですが、この使い捨てストローがゴミとして破棄されると細長くて水に浮くのでウミガメの鼻に詰まったり飲み込んでしまう恐れがあります。
実際に保護されたウミガメの写真などを見るとなかなかショッキングなので、それを見たら安易に捨てようという気は失せるでしょう。
そんな使い捨てプラスチックストローを使う習慣を止めようとアメリカ・ミシガン州ホワイトホールの中学生と顧問で設立したのが『National Skip the Straw Day』です。
2017年から毎年2月の第4金曜日に制定されたので、今年も先日催されたばかりです。
飲食物を購入する際によく付属してくるのが割り箸・フォーク・スプーン・ストローなどの使い捨てカトラリーですが、割り箸が間伐材を利用しているのに対して他はプラスチックが主流です。
ストローについて調べてみるとプラスチックストローの歴史はそれほど長くはなく、1950年代ごろにはそれこど名称通りの麦わら (英語でStraw)が使われていました。
麦があまり作られなくなったことと原料の安さから徐々にプラスチックストローへと移行したようです。
Photo by Greenrock.org
今だとむしろ麦わらストローの方がオシャレで環境にも優しい印象です。
まだ麦わらストローは売られているのか調べたら、無印良品のコンペティションで発見しました。
これはあくまでデザイン案なので商品化はされてはおらず残念です。
近いものでは紙ストローという商品も存在し、紙なので燃えるゴミとして処分できそうな感じです。
紙だから水に弱そうなイメージですが、ストローを使う時間なんてほんのわずかなので紙でも十分な気はします。
アイスやヨーグルトなどを食べるための紙スプーンだって濡れますが使えてるので大丈夫でしょう。
紙ストロー以外ではステンレスストローやガラスストローなどもあり、こちらは使い捨てずに洗えば何度でも繰り返し使えます。
プラスチックストローも洗えば使えますが、おそらく使い続けることを想定された作りではないので自己責任でお願いします。
National Skip the Straw Dayでは再生可能・再利用可能で生物分解性のある竹ストローを推奨しています。
しかし国内ではほとんど見かけることがないので、手に入れるのが大変ですがこれも使い捨てないストローです。
外食でストローを使う理由は女性なら口紅やグロスが落ちにくいからというのもありますが、ファーストフード店のドリンクは氷でかさ増しされた液体をごまかす意味合いもあるのかなと思います(笑)
ご丁寧にフタまで付いているのでテイクアウトに適していますが、店内でもあのフタは付いてくるのでフタを開けない限り氷を直に目にすることはありません。
このように無いよりはあった方が便利だという理由で作り続けられているわけですが、使用期間が非常に短くまさに使い捨てという言葉がふさわしいです。
外食は耐久性に優れたステンレスで家庭では竹ストローでも良さそうな気がします。
もちろん洗う手間がかかるわけですが、定期的にストローを買い足さずに済むのでメリットもあるでしょう。
これには消費者の理解も必要ですが、昔より受け入れやすい風潮にはなってきました。
使い捨てないストローや捨てても害になりにくい素材で作られたストローが主流になれば、海洋生物が住みやすい環境を保護していけるかもしれません。
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