パナソニック BF-BM10 単1から単4までどの電池でも使えるLED懐中電灯
パナソニックのBF-BM10という電池の種類を問わず単1から単4までどの電池でも使えるユニークなLED懐中電灯を見つけました。
これまで2種類や3種類の電池に対応した製品が同社もしくは他社から販売されていましたが、4種類の電池に対応している製品はこれだけではないでしょうか。
製品自体は2013年から販売されているので目新しいものではありませんが、懐中電灯の情報を頻繁に収集しているわけではないので知りませんでした。
この懐中電灯は4種類の電池が使えることに特化しており、その分電池を入れるスペースを確保するためにどうしてもサイズが大きくなります。
これはコンセプトが明確なので割り切って考えられる人なら欠点にはならないでしょう。
パナソニックが面白いのは充電式電池用の電池スペーサーを自社で販売していることです。
パナソニック 単3形充電池用 サイズ変換スペーサー 2本入 単3形→単1形 BQ-BS1/2B
エネループとエボルタという充電池ブランドを抱えるパナソニックなので、もちろんBF-BM10も充電池に対応しています。
もし充電池を使い回すのであれば電池スペーサーを利用してもっとコンパクトな懐中電灯を買った方が扱いやすいはずです。
ポイントは充電池のスペーサーは販売しても通常電池のスペーサーは販売していないという事です。
停電時は充電池を充電できないので、おもに乾電池の使用を想定して設計されていると思われます。
これだけ充電池が普及しても乾電池が根強く残っているのは、時計やリモコンのように電池の消耗が少ないものにはやはり乾電池の方が適しているからです。
懐中電灯もいざという時には長時間使用するかもしれませんが、その時はほぼ電気が使えない状態なので乾電池に頼ることになる可能性が高いです。
寸胴な本体は欠点ばかりではなく縦置きにしてランタンのような使い方もできるように設計されています。
普通の懐中電灯も立てられることは立てられますが、底の面積が小さいのでランタンとして使えるほど安定感がありません。
集光させるよりランタンでも使いやすいようシェードで光を拡散させているので、周辺をやんわり照らせるよう設計されています。
懐中電灯とランタンを個別にそろえるとそれだけコストがかかるので、どちらも持ち合わせていないなら一台二役でお得です。
まさに非常時に特化した懐中電灯といえるでしょう。
日常的に懐中電灯を使うならたいして明るくないし、使い勝手が悪いので別の製品を選ぶ方が良さそうです。
また電池4本を入れておけばそれなりに連続使用できるのと、使う電池を切り替える仕組みなので1本ずつ交換ながら使うこともできそうです。
別に保管しておけば同じことですが、本体に4本電池が収納できる電池ケースとして考えると面白いです。
その場合の放電量は考慮していないので、収納に適しているかはわかりません。
デザインはシンプルなのでちょっと机に置いてあっても不快感は少ないでしょう。
パナソニックの懐中電灯はわりとシンプルなデザインの製品が多くて好みです。
手に握るタイプではなく取っ手付きなので、ちょっと引っ掛けておくこともできそうです。
良い意味であらゆる状況に対応しやすく、悪い意味で器用貧乏な性能ですが、中華製の安物などにありそうなユニークな製品をパナソニックが開発していることに意味があると思います。
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