水銀に関する水俣条約による一般家庭への影響はあるか?


Photo by eworldtrade.com

水銀に関する水俣条約とは水銀および水銀を使用した製品の製造と輸出入を規制する国際条約で2021年1月1日から適用されます。

おもに診療所などの医療機関にある体温計や血圧計、街路灯や殺菌灯に使われてきた水銀灯などが影響を受けそうです。

一般家庭への影響はあるのか気になるところですが、実は蛍光灯にも微量の水銀が含まれています。

今後は蛍光灯からLED照明へ強制的に乗り換えなければいけないのかと思いましたが、日本のメーカーが家庭向けに製造しているほとんどの蛍光灯は規制の対象外なので急な対応は迫られません。

メーカーが蛍光灯からLED照明への切り替えに積極的なのは単に省エネ長寿命という観点だけでなく、水銀使用の抑制も視野に入れていると考えると腑に落ちます。

体温計もすっかりデジタルばかりになり、アナログな温度計を目にする機会は極端に減りました。

アクアリウムをやっているといまだにアナログ水温計が根強い人気で水槽内に入れられ電池も必要ないのが理由でしょう。

もしかして水温計も製造中止になるのかと不安になりますが、アクアリウムで使用されている水温計はいわゆるアルコール温度計なので問題ありません。

水銀の代わりに入っている赤や青の液体は着色された灯油らしく、水銀よりも視認性が良いのでこちらが主流になっています。

そして水草水槽マニアが愛するメタルハライドランプ(メタハラ)や爬虫類飼育に欠かせない紫外線ランプといったいかにもアウトっぽい製品も規制対象外なので愛好家は一安心といったところでしょうか。

代替品として殺菌効果のある深紫外LEDの研究も進められており、LEDでもしっかりと長期飼育できる環境が整いつつあります。

近年はLED照明の性能も上がり光量不足を感じないほど明るい製品が増えてきたので、いずれ白熱電球のようにほとんどのメーカーが生産終了する流れになるはずです。

すでに店頭にはLED製品ばかりが並び、これから新規に始めるならLED以外の選択肢を選ぶのが難しいほどです。

いまや蛍光灯が一番身近な水銀製品なので、蛍光灯の数が減ればほぼ水銀と接する機会は無くなるでしょう。

水俣病の公害認定から50年が過ぎ、いよいよ世界規模で水銀使用を無くす取り組みが本格化します。