FX (為替取引) レバレッジ10倍規制 てこの利かない国に未来はあるのか?
金融庁がFX (為替取引)のレバレッジ取引を10倍に規制しようと躍起になっています。
ダラダラと進まない法案もあるなか、こうした国民を規制するものに関しては驚くほどのスピード感です。
規制する理由として消費者保護を掲げていますが、我が国の国民は金融リテラシーが低いと言っているようなものです。
1998年に個人へ為替取引が解放されて以来2010年に50倍、2011年に25倍とレバレッジ規制が行われてきました。
世界中を見渡してもこれほどまでにレバレッジ規制を行っている国は無く、その割にはパチンコなどの違法ギャンブルが野放しにされています。
レバレッジとはてこの原理と同じで手持ちの資金より多いお金を動かすことで振れ幅を大きくし差額から利益を生みやすくするものです。
日本もかつて高度経済成長期に多くの借り入れをして資金調達し経済を発展させてきました。
大企業も下請け会社なくしてこれほどの営業利益はあげられません。
自己資本をもってより利益性を高めるために他人資本を使うのがレバレッジなので、それを規制すること自体が資本主義を否定しています。
国内業者を規制しても海外業者や仮想通貨に流れるので、そうなったらまたそれらの規制を強化するのでしょうか?
今まで実力で外貨を獲得して税金を収めてきた個人投資家を締め出しても無意味な気がしますが、金融庁はそうした自由な経済活動をする人々が気に食わないようです。
消費者保護という点においてはレバレッジを規制するよりも追証をなくしてゼロカットを導入する方が優れていますが、結局は業者を保護する目的の方が強いのでしょう。
これで廃業に追い込まれる専業トレーダーも多そうですし、生活を支える一部としてFXを利用していた兼業トレーダーも先行きは暗いです。
FXなんて興味ないし博打と一緒だろと思う人もいますが、そうした人も日本円をろくな金利の付かない銀行へ預けて銀行に好き勝手使われているのが現状です。
権力を持つものは皆レバレッジを利かせており、それ以外は一方的に搾取されるのみ。
そんな世の中においてレバレッジの利くFXは公平性を保つ重要な要素ですがそこを狙い撃ちしてきました。
インターネットもレバレッジを利かせやすい媒体で、YouTuberも一度撮影した動画が何万回も再生される仕組みでそれを象徴するものです。
私が書いている文章も24時間いつでも見られる状態でレバレッジが利いていると言えるでしょう。
これもインターネットなくして実現不可能なことで、レバレッジを意識するだけで多くのビジネスチャンスやアイデアが見つかります。
政府にはあまり国民にレバレッジの利いた力を持たせたくないという意図が感じられ、FXだけでなくインターネット規制などに飛躍するといよいよ中国や北朝鮮と変わらない国になってきます。
このまま金融教育を怠り規制ばかり強化すると、ますます海外との格差を生みガラパゴス化していくでしょう。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません