サラリーマンが規則正しく行動するミニマルな風刺動画
大衆のなかで孤立する
ドイツで活動するミニマルテクノユニットBrandt Brauer FrickのCaffeineという曲のミュージックビデオです。映像はDanae Diazというクリエイターが制作しました。
一方向へ列をなして歩くサラリーマンはロボットのような無機質さがあります。しかし自然界でもアリが行列したり、鳥の大群が群れで飛行することはあるので、実は超自然的な力が働いているのかもしれません。
同じ服装で働いていた一人が周りとは違う行動を取ることで大衆の中では浮いた存在になります。この大衆社会に適応できなかった者がビル内で首を吊っている場面は、現代社会に対する風刺がよく利いています。
ミニマルなサウンドと映像がうまく融合して独特の世界観が表現されており、5分間最後まで見入ってしまう工夫が施されています。
あくまで架空の世界を描いた作品ですが、現実社会もそれほど違いが無いのではないかと思うと少しゾッとします。ナンバーワンでもオンリーワンでもなく、ひたすらグローバルな均衡を目的に権力者が動き回っています。
一部の資産家や権力者は別として、その他大勢は極めて低い生活レベルで平らにならされ、絶対的な貧富の差が生じようとも世界を牛耳りたい人達がいることは明白でしょう。
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