焚き火のマナー違反があいつぎ直火を禁止するキャンプ場が後を絶たない
焚き火の後始末はしっかりと
キャンプの醍醐味といえば焚き火ですが、近年焚き火をできるキャンプ場が減りつつあります。
そもそもキャンプ場の運営において制約があったり、山火事や施設への引火を懸念して禁止している所もありますが、利用者のマナー低下により禁止せざるを得ないケースもあります。
基本的に焚き火のマナーの悪さは後始末の問題が大半を占めます。
不完全燃焼で燃え残った薪や木炭をそのまま放置、拾ってきた石で作ったかまども崩さずに帰る人たちが多いです。
立つ鳥跡を濁さずということわざがあるように、原状回復はもちろん来た時よりも綺麗にすることを心がければ皆が気持ちよく過ごせる環境になります。
あらかじめ焚き火スポットが整備されているキャンピ場もあるので、その場合は各キャンプ場のルールにしたがってください。
直火の問題として経験の浅い人ほど大きな焚き火を作ってしまい、どうしても薪が燃え残りやすくなります。
家族で焚き火するにしても直径30cm程度あれば十分なので、なにもキャンプファイヤーのような大きな焚き火だけが魅力ではありません。
手際よく火起こし燃え上がる小さな焚き火を楽しみ火が落ち着いたら煮炊きに使い後始末もしっかりと。
そうした焚き火への意識が広がれば焚き火できる場所がこれ以上減らずに済むでしょう。
ベテランキャンパーさんほど、焚き火に対する地面へのダメージなどを考えて、フェルトを引いたり、オシャレな分別ゴミのラックを設置して、ゴミの持ち帰りを進んでやっているよ。
メーカーの思惑にのった、テレビやマスコミは、そういうマナーとかは触れずに、キャンプブームを演出してないかな?— ナオ@Outdoor-press編集長 (@PressOutdoor) 2018年4月18日
焚き火台を使う
直火が全面禁止されているキャンプ場でも焚き火台なら問題ない場合がほとんどです。
焚き火台のメリットとして燃える範囲が限られているのと地面に直接熱が伝わらないので環境へ与えるインパクトが少ないです。
また酸素を効率よく取り込む設計になっているので完全燃焼しやすく後始末が楽になります。
薪を持参し燃え尽きた灰まで持ち帰れば焚き火をほぼ自己完結できるので優れたキャンパーだと言えます。
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新規層を取り込む代償
キャンプ場経営者の悩みは焚き火だけに留まりません。
某アウトドア系アニメの影響で聖地巡礼に舞台となったキャンプ場を訪れるファンが急増しており、なかにはマナーの悪いファンも混じっているようです。
無断で敷地に入り撮影・施設や利用者の物が盗まれる・ゴミのポイ捨て・立ち入る際にあいさつも無いなど悪質な行為に迷惑しています。
こうしたマナー違反はめぐりめぐって利用者の自由を奪いかねないので絶対に許されるものではありません。
ゆるきゃんも多くの人向けに放送するならキャンプ場の酷いマナーの現実を描いて欲しい。
残菜で詰まるシンクに吸い殻や直火焚き火の焼け跡や放置されたバーベキューグリルや空ボンベなど。
そしてアニメに憧れて行くなら絶対に、チリ一つ残さないように最初からキチンとしたマナーを呼びかけて欲しい。— tsukasa@leave no trace (@yukikaze503) 2018年2月6日
ハロウィンなどのイベントもそうですが、わりと節度ある日本人であっても非日常的な空間では理性のリミッターが外れて迷惑行為を犯してしまうのです。
キャンプ場も常に監視しているわけではなく、利用者に裁量が与えられているのでつい自分勝手な行動を取りがちですが、そういう時こそ人間性が出やすいです。
新規層が増えるのは歓迎すべきことですが、その数に比例してマナーを理解していない人、またはマナーを守る気のない人も加わるので、その辺をしっかりとケアする必要があります。
キャンプ場へ来て迷惑行為するような人たちはそもそもキャンプ好きではなく、ただバカ騒ぎして飲み食いするのが目的なのかもしれません。
悪質な一部の聖地巡礼ファンもアニメを通してキャンプの魅力を知ったのではなく、キャラクターや表面的な娯楽として楽しんでいるだけでしょう。
日常から開放され自由な時間を楽しむためにキャンプへ行くのに、利用者のマナー低下で自由が奪われるのは損なのでマナー向上は今後の重要課題でしょう。
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