ゴミ処理を焼却よりも燃やさず減らすZero Waste (ゼロ・ウェイスト) という考え方

公開日: 最終更新日:2015/12/10 [ 約3分で読めます ] エコロジー

zero-waste

ゴミを出すことをやめる努力

Zero Waste(ゼロ・ウェイスト)とはイギリスの経済学者であるRobin Murray(ロビン・マレー)氏が自身の著書『Zero Waste』によって提唱された概念です。

資源化できないゴミとなる原料を減らし、燃やさずゴミを処理することでゴミ問題を抜本的に改善させるのが目的です。日本でもリサイクルの意識が浸透し、ゴミの焼却量は年々下がっていますが、まだまだ世界では群を抜いて高い値です。

世界にあるゴミ焼却場の3分の2は日本にあることを知っていましたか?なぜ多いかというとアメリカなど広大な土地を持った国はゴミを埋め立てる土地に余裕がありますが、国土の狭い日本ではゴミを焼却して体積を減らさないとすぐにゴミだらけになるからです。

ゴミを焼却するうえで焼却場の性能が上がっているとはいえ、ダイオキシンなどの有害物質を排出するため環境負荷は避けられません。もちろん焼却コストもばかにならない金額なので、経済への負荷も相当かかっています。

アルミ缶やペットボトル・ガラス瓶など高いリサイクル率を保つゴミもありますが、全体のゴミのなかではわずかな量です。

REDUCE(リデュース)減らす
REUSE(リユース)再使用
RECYCLE(リサイクル)再利用

ゴミを減らすための3Rの原則は広まりつつありますが、ヨーロッパなどの環境先進国ではREFUSE(リフューズ)やめるを加えた4Rの原則によりゴミを大幅に減らすことに成功しました。

リサイクルするにもコストや資源が必要なので、使い捨てるのをやめて使い続けられるものを増やし、ゴミの出ない生活をしようというものです。

使い捨てる物からの脱却

後世にゴミを押しつけないために

大量生産・大量消費・大量廃棄・おまけでリサイクル程度ではなかなかゴミが減らないのです。特に日本の潔癖さや安全性を求めすぎるあまり過剰包装になってしまい、結果的にゴミを増やす要因になっています。

野菜を買うにしてもスーパーでは袋詰めにされているものより、八百屋にマイバッグを持って行きそのまま入れてもらえば余計なゴミを出さずに済みます。

コンビニではいつ行っても品揃えが充実するよう毎日大量の食品が入れ替えられ破棄されます。人間のエゴを満たすためだけに大量のゴミが出るのであれば、それをなるべく抑える努力をしようという事です。

ゴミの埋め立て地には燃焼したゴミも埋められるので、最終処分場がいっぱいなったらまた他の土地を探し、自然の土地を切り崩さねばなりません。

大量消費の影にはこうした現実があっても社会はずっと臭いものに蓋をして問題を後回しにしてきました。無限にゴミを吸い込むブラックホールのようなものが存在すればよいですが、日本では狭い国土をゴミだらけにして生きるしかありません。

古代のゴミが発掘されてもせいぜい貝殻や骨の食べかす程度ですが、プラスチックなど人工のゴミは分解されず半永久的に地球上に残ります。そう思うとゾッとしますよね。

まとめ

この世にプラスチックというものが存在しなければ、もっと違った世界になっていたでしょう。プラスチックの万能性に溺れた人類は狂ったようにプラスチック製品を作りまくり、自然界に存在しない物質を世界中にまき散らしました。

生分解性プラスチックやそれを短期間で分解するバクテリアも見つかり、将来的にはそちらへシフトしていけばよいですが、石油が完全に枯渇しないうちは完全には置き換わらないでしょう。

これ以上地球になんのメリットもない物質を増やさぬようZero Waste(ゼロ・ウェイスト)の意識が日本にも浸透すればよいと思います。

日本でも先陣を切ってZero Waste(ゼロ・ウェイスト)に取り組む自治体が徐々に増えています。徳島県の上勝町では2020年までにごみゼロを目指しています。

上勝町はゴミの資源化率80%以上の世界が注目するリサイクルタウン

出羽島プロジェクト お金のいらない島(国)でギフト経済は実現するのか?

上勝ゼロ・ウェイストアカデミー


ゴミポリシー―燃やさないごみ政策「ゼロ・ウェイスト」ハンドブック

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