【TED】生きるのはラクだ、なぜ私たちは困難な方を目指すのか?

公開日: 最終更新日:2016/06/20 [ 約4分で読めます ] シンプルライフ

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Jon Jandai(ジョン・ジャンダイ)さんはタイ北東部で農業を営んでいる普通の男性です。

貧しい村で生まれ育ち、子供の頃は何もかもが新鮮で楽しくシンプルな生活でした。

ところが外部からやってくる人間には貧困にあえぐ気の毒な子供として扱われます。

タイの首都バンコクへ行き、たくさん勉強して働くことが人生の成功であるという固定観念が根付いているようです。

ジョンさんもそれを信じてバンコクで生活を始めますが、夢描いていた生活とはかけ離れた現実が待っていました。

まずたくさん勉強したり一生懸命に働くことばかりに時間を取られまったく楽しさがありません。

フルタイムで働いても一度の食事で食べられるのは茶碗一杯の麺か簡単な炒めもの程度。

大人数がタコ部屋に押し込められ、暑さや不衛生な環境でゆっくりと寝ることもできない。

その中で疑問が次々と湧き上がってきます。

なぜ一生懸命に働いているのに生きるのが辛くなるばかりなのか。

たくさん働いても十分な見返りが得られないという矛盾。

もっと生活を良くするために大学へ入学し、勉強し始めますがどれも退屈な知識ばかり。

建築家やエンジニアになっても行き着くところは豊かな自然を破壊する行為に繋がることに気づきます。

自ら生きることを辛く困難なものにしていると思い、果たしてバンコクへ来た意味があるのかと考え始めます。

子供の頃を思い返すと米の植え付けにひと月、そして実った米を収穫するのにひと月、1年のうち働くのはせいぜい2ヶ月程度で労働時間も2時間ほど。

一年のほとんどが自由時間で暇なので毎月のようにお祭りが開かれていました。

昼飯を食べたら昼寝して起きたら村人たちと雑談をするなど、ゆっくりとした時間の中で毎日を過ごしていた記憶が蘇ります。

そしてたくさんの時間があるということはひとりの時間も多くなります。

自分自身と向き合うと人生で本当に欲しいものがわかってきます。

バンコクでほんのひと時だけ自分と向き合ったジョンさんは、都会で生活する必要性がないと判断し大学を辞めて慣れ親しんだ田舎の家に戻りました

昔のような生活に戻ったジョンさんは稲作をして、家族で食べきれない分は売ってお金にしました。

魚は年中捕れるし小さな家庭菜園も始めて数十種類の野菜も食べられるようになりました。

魚や野菜も余った分は市場で売って収入にしています。

バンコクの生活とはまったく正反対のラクな暮らしが貧しい村であっても実現可能なのです。

バンコクへ行き一生懸命に働いても食べることもままならなかった日々は何だったのかと思うほど、何もかもが充実しており6人の家族を養っていけるほど豊かな生活がそこにはありました。

低学歴な人間は家すら建てることが出来ないという常識も田舎では覆ります。

ジョンさんは自分で建築材を集めて自作の家を何軒も所有し、1年に1件ほどのペースで家を建て、今では毎日どの家に泊まろうか迷うほどです。

普通に働いて家をローンで買うとローンの支払いに多くの時間を費やします。

ジョンさんがわずか3ヶ月で建てた家はローンもなく、そこには圧倒的な時間の差が生まれます。

服も全部譲ってもらったもので服を買う必要もなくなりました。

それによって物を買うときに好きで買うのか、必要だから買うのかを考えるようになったそうです。

いくらラクな生活だからといって、万が一病気になったらと考えるとお金が頭を過ぎりますが、病気になるのはとても自然なことです。

生活の過ちを気づかせてくれる体からのサインなので、生活を改めることが一番の治療になるという考えも持っています。

【食料】【家】【衣類】【薬】という生活していくうえで欠かせない4大要素は誰でも安く入手できなければなりません。

それらを蔑ろにして権力やお金に支配された社会は果たして文明と呼べるのかという疑問が浮かびます。

これだけ世界中に賢い人がいるのに、なぜ生きるのが困難なのかという事を考え直さねばなりません。

普通と思っていた生き方が実は異常なことで、正常な暮らしを取り戻すためにできることは自分の考え方と行動を変えるだけです。

人生をラクにするか辛くするかはあなた次第で、選択の自由は常に存在しているという事です。

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