完全栄養食Soylent(ソイレント)で食事の習慣から解放されるか

soylent

もし一つの決められた食品だけで1日の栄養を摂取できたなら。
人口増加による食糧危機が危ぶまれている昨今に食糧問題を解決する糸口として人工食品による完全栄養食の研究が行われています。

食事が習慣になっていないか

現代社会では基本的に朝昼晩と食事を取りますが、一日二食がよいとか一食で十分など車の燃料メーターのように体のエネルギー残量がどの程度蓄えられているか正確にはわかりません。
朝だからとそれほどお腹が空いていないときでも習慣として食事をとることが多いです。

もちろん食事は空腹を満たす以外にも食材の食感や味を楽しんだり、会話をしながらゆっくりと食べることもあるでしょう。
しかし現代社会で生きる私たちは毎回食事の時間をきっちりと確保できるわけではありません。
極端にいえば食感や味よりも素早く栄養補給できれば十分という人もなかには存在します。

毎日食事のレシピに悩むことが無くなるし、料理の手間も省けます。
スーパーなどで食材を選んで買い物する時間も短縮できるでしょう。
液状の利点として素早く胃袋に流し込めるため食事の時間も短時間にできます。
また日常食としてではなく非常食として考えれば、備蓄スペースも最小限に抑えられます。
栄養補給の選択肢が広がればより効率化できることが沢山あるということです。

液体しか口にしない人々

リキッダリアンという固形物から栄養を摂取せず液体のみしかとらないという人々がいます。
リキッダリアンにとってはこうした液状の完全栄養食は理想の食事になるのではないでしょうか。

まだまだ未完成な食品

30日間ソイレントだけ飲んで生活するというドキュメンタリー動画をお伝えしましたが、これまで普通の食事をしてきた人が突然ソイレントのみに切り替えたら、やはり不快感や精神的ストレスに襲われてしまいました。

それがソイレント自体に問題があるのか、日ごろから飽食な環境に身をおいている人間側が対応し切れていないのか結論は出ませんが、よほど食事という行為を栄養補給として割り切れないと長期間ソイレントだけで生活していくことは厳しそうです。

まとめ

世界中の多くの人々は人工飼料で管理され、ナチュラルな食品は一部権力者の嗜好品として食べられる、そんなSF映画のようなことが実際に起こったら恐ろしくなりますが、全世界レベルの人口増殖による食糧難をいまだかつて誰も経験したことがないので絶対に起こらないとも言い切れません。

幸いなことに日本で暮らしていれば、食べ物に困ることはほとんどない恵まれた環境に住んでいます。
生まれる場所が少し違うだけで毎日の食べ物にありつけるかわからない状態で生活している人も大勢います。

しかし野生動物や原始のご先祖さまたちはそれが普通でした。
常に胃袋に大量の食品が入ってくるというのは実は不自然なことだという解釈もできます。

ソイレントの登場は人類が動物的な本能から解放されたいという、別次元の進化を遂げるかのような奇妙な感じがします。
そのうち睡眠しなくても元気に活動できる装置が開発されたり、人口をコントロールするために体外受精がメインになったりとそれはすでに人と呼べるのかという進化を遂げる未来が待ち受けているのかもしれません。