Reduce GO 余剰食品をテイクアウトできる定額制アプリでフードロスは解消されるのか?


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Amazonで各種優遇を受けられるAmazon Primeや動画配信で映画やドラマを視聴できるNetflix・Huleを筆頭に定額制で様々なコンテンツを提供するサービスが増えていますが、新たにReduce GOという食に関する定額制サービスが登場しました。

サービス開始する段階では東京都23区内のみ限定となりますが、現在地周辺にあるReduce GOと提携するレストランや飲食小売店であまってしまった余剰食品を格安でテイクアウトすることができる画期的なシステムです。

もしサービスが軌道に乗れば対応エリアが徐々に拡大されていくことでしょう。

なんと月額料金1,980円を支払えば毎日2回まで注文することができ、このアプリを有効活用すれば一月の食費を圧倒的に抑えることができます。

お店側にとっても余剰食品を破棄するのにお金と手間がかかるので、それならお客さんにテイクアウトしてもらう方が無駄なく処理できます。

出品コストがかからず利用料金の一部がお店側へ均等に分配されるので登録者が増えるほどメリットがあります。

登録者も提携先が増えた方が注文しやすくなるので、サービスが順調に拡大して定着すれば食に対する価値観が変化していくと思います。

逆に考えればこのようなサービスが成立してしまうほど、世の中には余剰食品で溢れかえっているという見方もできます。

毎日最大限に活用すると1日66円で2回だと1食33円という衝撃的な安さなので、自炊よりも食費が抑えられる計算となります。

もちろん毎回安定して注文できることが前提ですが、こればかりはサービスが開始されていないので何とも言えません。

お店側で自由にメニューを作成できるので、この裁量権が全体の品質にどう影響を及ぼすのか興味があります。


Reduce GOの仕組みは非常に良いですが不安な部分もあります。

まず提携するお店がどの程度あるのかで余情食品にありつける確率も変わると思うので、スタートダッシュでいかに勢いをつけられるかが重要になるでしょう。

そして賞味期限の近い破棄寸前のいわゴミをテイクアウトさせるので、食品衛生上なにか問題が起こった時に誰が責任を取るのか気になるところです。

かといって余りにサービスしすぎるとお店で通常料金を支払って食べている人たちとの差が薄れるので難しいところです。

もちろん店で出される作りたてと破棄寸前のテイクアウトでは美味しさが変わるでしょうが、サンプルではマルゲリータとコーラ、ジェノベーゼパスタ、餃子と焼売セットなどそれなりに腹を満たせそうなメニューが並んでいます。

この感覚に慣れてしまうと外食しなくなるかもしれませんが、半分ゴミのようなメニューが並んでもそれはそれで人気が出そうにありません。

またホームレスや低所得者に取ってはまさに生活の支えにもなり得るため、そうした方たちがこぞって利用すると果たして機能するのかという問題もあります。

いまや経済難民でもスマホを持ち歩く時代なので、多少知識があればアプリを利用して食料を得ることは可能です。

アメリカの低所得者向け公的扶助であるフードスタンプはそれ自体が金券の一種なので、無くしたと嘘をつき再支給してもらう手口や転売なども横行しており深刻な社会問題となっています。

それに対して食品を直接テイクアウトするReduce GOのシステムはこれまでにないセーフティーネットになりえる可能性すら秘めています。

こうして生活コストを削減できると生きるために労働する時間を減らせたり、別のものにお金を使えるようになるので、より多様な生き方が増えていくでしょう。

今後は少子高齢化により空き家・空き部屋が増え住居の価値が失われていくので、生きるために必要なコストがさらに減っていくでしょう。

その分税金で絞り取られますが人々の意識はより自由な方向へ傾き、それは政府であっても止めることはできません。

Reduce GOによる食の定額化という壮大な試みが成功するにしろ失敗するにしろ、これからの社会を見据えた大きな挑戦であることは間違いありません。

Reduce GO (2017年ローンチ予定)