消防ホースをリサイクルして作られたコーデュラナイロン財布 Recycled Firefighter
財布は一般的に数年周期で買い替える物という認識で、革財布だと革が伸びて徐々に劣化してきます。
品質の良い革財布であれば劣化というよりも経年変化して味を出しながら10年・20年と使い続けることも可能ですが、そこまで手入れして使い続ける人は稀です。
反対に長期間の使用に耐え変わらないことを財布に望む人もいるでしょう。
そういった人は天然素材よりも人工的に強度を高めたナイロン財布の方が都合が良いです。
ナイロン財布というとポーターが思い浮かびますが、表面がツルッとしたものや小銭入れサイズのものが多いです。
ナイロンは糸の太さもさることながら目の詰まった状態で強度と防水性を発揮する素材です。
ナイロンのなかでも特に強度が高いとされるのがコーデュラナイロンでその中でも1000D (デニール)の生地は非常にタフです。
1680Dなどさらに糸が太い生地もありますが、そこまでいくと加工しにくいので財布のような小物類には使いにくい素材となります。
ちなみにポーターでも1000Dのしっかりした財布があり、特にコーデュラナイロン長財布は珍しいです。
裏地がハイパロンコーティング (いわゆるゴム引き)というのも安易にウレタン (加水分解しやすい)を使用せず長く使い続けられる点で高評価。
[ポーター]PORTER ハイブリッド HYBRID 長財布 737-17827 ブラック/10
[ポーター]PORTER ハイブリッド HYBRID 二つ折り財布 737-17829 ブラック/10
財布にそこまでの強度が必要なのかは微妙ですが、とにかく丈夫な財布が欲しいというニーズには適っています。
コーデュラナイロン1000Dの財布となるとかなり種類も少なく、ポーターやFREDRIK PACKERS (フレドリックパッカーズ)のコインケースなどごく一部に限られます。
Recycled Firefighterというブランドは消防署で実際に使用されていた消防用ホースをリサイクルして作られた財布を商品化しています。
消防ホースは過酷な環境での使用に耐えうる強度が必要なので、コーデュラナイロン1000Dで作られています。
普通サイズの財布にはコンバットブーツレザーで作られた種類もあり、革財布ながらいかにも丈夫そうな出で立ちです。
ロゴも内側にさりげなくタグ付けされており、フレドリックパッカーズやマンハッタンポーテージのように大きなタグで主張する感じではありません。
ただし国内ではほとんど販売されておらず一部ネット通販で見かける程度です。
リサイクル 消防 財布の売れ筋通販 – Yahoo!ショッピング
もともと定価が49ドルなので倍以上しますが輸入品なので仕方ありません。
個人輸入する場合ナイロン財布だと関税に引っかからずOKな気もしますが、コンバットブーツレザーの方は多少上乗せされるでしょう。
ひとつひとつハンドメイドで手間暇かけて作られているので、あまり値段について語るのは野暮な気がします。
前ポケットにも入るほど小ぶりなミニマリスト財布もあり39ドルと手軽な値段もGOOD。
ただしこちらはポリエステル製なので同じ消防ホースでも素材に違いがあるのでしょうか?
折り畳まないカードケースのようなデザインの財布もあり非常にコンパクトです。
化学繊維の財布といえばアディダスやナイキといったスポーツブランドが販売しているマジックテープ式のバリバリ財布が有名ですが、バリバリしない一風変わったナイロン財布もあるということで勉強になりました。
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