金継ぎ(金繕い) 割れた陶磁器やガラス食器を美しく修復する日本の伝統技術


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陶磁器やガラス食器は人の手に触れる機会が多いため落としたり堅いものにぶつけて割れてしまうことが多いです。

通常一度割れてしまったものは器として機能しなくなり、割れた破片で怪我をする危険もあるのですぐに処分してしまいます。

大切にしていた食器であればあるほどあっけない別れを迎えると心が痛みます。

そうした事故を避けるため木製やプラスチックの食器を好んで使う人もいますが、実は陶磁器やガラス食器でも金継ぎ(金繕い)という美しく修復する技術が昔から日本にあります。

接着剤となるのが漆とご飯や小麦粉などのデンプン質を混ぜ合わせた糊漆麦漆で、表面を金粉などで装飾します。

直接肌に触れたり食べ物を入れる器なので、化合物に頼らない天然の接着剤で修復するのが一番安全で害のない方法でしょう。

修復といってもただ原型に戻すのではなく、より魅力的にアップグレードするような印象なので、芸術性を求める人はあえて割ってから金継ぎするほどです。

これには職人しかできないような高度な技術が要求されるわけではないので、ちょっと手先が器用な人は十分にチャレンジできると思います。

もちろん細部の仕上がりまで気を配るならプロに頼むのが確実ですがその分お金もかかります。

割れてしまった器を修復して使い続けることを知っていれば、大切な食器を使い続けていくことができます。

今では陶器用の接着剤も売られていますが、金継ぎの方がより侘び寂びを感じることは言うまでもありません。


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壊れたら新しいものを買って使い捨てるサイクルがいつの間にか社会のスタンダードになっていますが、リペアしながら使い続ける習慣も消えずに残っています。

長い年月を経たものにしか出せない味わい深さが陶磁器やガラス食器には出やすいので割れても修復したくなるのかもしれません。

そして同じ割れ方や修復加減になることはないので、この世にひとつだけの食器になり愛着が増すのも金継ぎの魅力です。

The Art of Embracing Damage(損傷を受け入れる芸術)

壊れたものから新しく創造するという思考は言葉にできない美しさがあります。

国内よりも海外でこうした技術が注目されるというのは興味深いです。

麦漆の作り方

【漆の接着剤】 意外と簡単!初めての麦漆の作り方 – 金継ぎ図書館


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