上勝町はゴミの資源化率80%以上の世界が注目するリサイクルタウン

公開日: [ 約2分で読めます ] エコロジー

kamikatsu-1

上勝町(かみかつちょう)は徳島県の山間にある小さな町で、1993年以前は高齢化が進むよくある田舎町でした。

この町が今リサイクルタウンとして世界中が注目する実験場であることはあまり知られていません。

実に資源化率80%以上という驚異の数字を叩き出しています。

環境省が発表している全国のリサイクル率が平均20%程度だと考えると、いかに上勝町が時代の最先端にいるか理解できます。

そんな上勝町も90年代前半頃まではゴミの焼却炉すらなく野焼きをしてゴミ処理を行っていました。

1993年に深刻化するゴミ問題を解決するため上勝町リサイクルタウン計画を策定し、町ぐるみでゴミを減らす目標を掲げました。

燃えにくい生ゴミは各家庭にコンポストや生ゴミ処理機を導入して、ほとんどの生ゴミを堆肥として再利用できるようになりました。

kamikatsu-2
町に唯一あるゴミ集積所(日比ヶ谷ゴミステーション)には住民が細かく分別して持ってくる生ゴミ以外のゴミが集められています。

高齢者の負担が軽くなるようボランティアやシルバー人材などの助けを借りてゴミの収集が行われています。

始めは住民にもゴミを洗って分別するの作業が面倒だと感じたり戸惑いもあったでしょうが、徐々にゴミに対する関心が高まり分別するのが当たり前のような意識の変化が起こりました。

kamikatsu-3
とにかく分別は妥協することなく徹底的に行っており、40種類を超えるような分別を経てそれでも処理できないものだけが圧縮機で圧縮され県外へと運送されていきます。

2003年にゼロ・ウェイスト宣言を公表したことで、ゴミを処理して減らすだけではなくそもそもゴミを出さないような環境づくりを目指して2020年までに上勝町のゴミをゼロにするという決意表明がされました。

ゴミ処理を焼却よりも燃やさず減らすZero Waste (ゼロ・ウェイスト) という考え方

これには消費者・生産者・行政がお互いに協力し合い三位一体となって取り組まなければ難しいと思います。

kamikatsu-4
町の女性たちが働き手となりゴミを再利用した商品を作ったりして、ゴミを収益化するような仕事も生まれました。

こうした取り組みは海外にも知れ渡りそれを聞きつけた海外メディアが取材に来ることもあるようです。

未来の子供たちに今ある自然やさらに豊かになった大地を残すために、手間暇かけてゴミを無くしていく試みが進行中です。

高齢化・過疎化に悩む地方の田舎が社会問題となっていますが、新たなイノベーションの拠点となる可能性も秘めているので、各地でこうした取り組みが広がれば面白くなりそうです。

kamikatsu-5

出羽島プロジェクト お金のいらない島(国)でギフト経済は実現するのか?

スポンサーリンク

関連記事

自作キャンドルヒーターは安い材料で簡単に作れて燃費も良い

暖房器具は自作できる 寒い時期に室温を上げるための暖房器具はいろいろあります。 現代における

記事を読む

Vornado(ボルネード) サーキュレーター 室内の空気を循環させ多目的な用途に使える

我が家では春先から活躍し始めるのがVornado(ボルネード)のサーキュレーターです。 私

記事を読む

100%再生可能なダンボールで作られたスタンディングデスク Refold

Refold – So much more than just a desk &n

記事を読む

ユニクロに文春砲が炸裂!格安商品は過酷なブラック労働で成り立っているのか?

Photo by Jun OHWADA 2016年12月8日号の週刊文春にてユニクロ潜入一

記事を読む

多摩川水系でガサガサ(タモ網で魚採り)するのは犯罪!? 外来種を放流することの是非

Photo by ajari 在来種を集めたビオトープを作りたい 日本在来の動植物で

記事を読む

映画『降りてゆく生き方』公開以来DVD化せず全国各地で異例のロングラン上映 3.11以降さらに関心高まる

Image by nippon-p.org 商業映画や資本主義に一石を投じた作品 映

記事を読む

ゴミ処理を焼却よりも燃やさず減らすZero Waste (ゼロ・ウェイスト) という考え方

ゴミを出すことをやめる努力 Zero Waste(ゼロ・ウェイスト)とはイギリスの経済学者

記事を読む

Scrubba(スクラバ) Wash Bag 世界最小で軽量・コンパクトな携帯できる洗濯袋

via Bless This Stuff Scrubba(スクラバ) Wash Bagは旅行先

記事を読む

パタゴニア Worn Wear 思い出のモノは使い続けることでストーリーが蓄積されていく

Worn Wearとは直訳すると使い古した服というような意味ですが、パタゴニアの経営理念として古

記事を読む

シャボン玉石けん 浴用 無添加石けん選びは結局ありふれたものに落ち着いた

湯シャンはいまだに継続中で特に問題なく過ごせていますが、体も極力洗わないようにしています。

記事を読む

スポンサーリンク

Comment

  1. 匿名 より:

    エントロピー増大法則があるから燃やすよりリサイクルのほうがエネルギーが必要

コメントを書く

メールアドレスが公開されることはありません。

PAGE TOP ↑