世界のミニマリスト ホセ・ムヒカ(エル・ペペ) ウルグアイ元大統領 本当の貧しさとは何か?

公開日: [ 約3分で読めます ] エコロジー, ミニマリスト, 世界


Photo by Ariel Quiroz

いきなりウルグアイの現大統領は誰かと聞かれて即答できる人は滅多にいないと思います。

日本から遠く離れた南米の小国なので自分で調べなければなかなか情報が入ってきません。

しかしエル・ペペの愛称で親しまれ、ウルグアイ元大統領であるホセ・ムヒカさんについては、リオ会議でのスピーチや来日した際に各メディアが取り上げたことで話題となりました。

国家の代表でありながら給料や資産のほとんどを手放し国民の幸せのために奔走した数少ない本物の政治家です。

一見日本とは関係無さそうな立場ですが、実はホセ・ムヒカさんが幼い頃に父親を亡くし窮困する家庭を支えるために花の栽培をしていたそうですが、そのきっかけとなったのが近所に住んでいた日本人家族でした。

その後貧困問題の改善のため富の分配を主張し、腐敗した国家に立ち向かうため過激派ゲリラに加わったりもしましたが、今となって気付いたのは富の分配ではなく、人間の文化そのものを変えないと何も変わらないという事です。

その後ウルグアイ在住の日本人との触れ合いを通して、社会を変えることが自分の使命だと感じ政治家として生きる道を選びました。


Photo by autoTRADER.ca

政治経験を積み大統領に就任しても当初の志はブレずに国会にもラフな服装で参加したり、個人資産も1987年型フォルクスワーゲン(ビートル)と農作業に使うトラクターのみ。

給料の9割を社会福祉機関へ寄付して残りの10万円ほどで毎月やりくりしながら質素な生活を送っていました。

こうしたライフスタイルが徐々に世界中から注目され始めていつしか世界一貧しい大統領と呼ばれるようになりました。

しかし本人は決して自分が貧しい生活をしているという認識はありません。

「本当に貧しい人とは、贅沢な暮らしをするためだけに働く人、無限の欲望があり満足しない人です。」

「一番大きな貧困というのは孤独です。貧困というのは物をたくさん持っているかどうかの問題ではありません。」

「人類は、消費社会にコントロールされてしまっています。
過剰消費システムが世界を壊しているのにも関わらず、多くの人が豪華な物やライフスタイルのために人生を放り出しているのです。
私たちは発展するために生まれてきているわけではありません。
幸せになるためにこの地球にやってきたのです。」

「自分のエゴを満足させるために他者と競って、他者を破壊するような文化であってはいけない。」

「お金をたくさん欲しがる人は、政治の世界から追放されるべきだ」

「お金があまりに好きな人たちには、政治の世界から出て行ってもらう必要があります。彼らは政治の世界では危険ですから。政治とは、すべての人の幸福を求める闘いなのです」

ひかたま(光の魂たち)

このような現代社会に生きる者にとっては胸が締め付けられるような名言を数多く残しています。

己の生き方や自国の政治家と照らし合わせて、果たしてどれだけの国民や政治家がこれほどの信念を持って生きているでしょうか?

長旅に出かける時にはなるべく荷物を減らして身軽に行動したいものです。

それは人生という長旅においても同じで重すぎる荷物を背負っていては、途中でバランスを崩し転んで怪我をしたり軽快に動けません。

社会が変わるには時間がかかりますが、少しずつホセ・ムヒカさんの思い描く社会へシフトしていければ、消費社会に取り込まれた人々が再び本当の豊かさを取り戻せるはずです。


ホセ・ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領 (角川文庫)

スポンサーリンク

関連記事

世界のミニマリスト Jane Siberry (ジェーン・シベリー)

Photo by Mr Andy J C 光と影 カナダのトロント生まれの歌手で当時

記事を読む

日本のミニマリスト 高城剛 (たかしろ つよし)

Photo by Fragments of 高城剛とは何者なのか? 高城剛さんといえば、

記事を読む

Vornado(ボルネード) サーキュレーター 室内の空気を循環させ多目的な用途に使える

我が家では春先から活躍し始めるのがVornado(ボルネード)のサーキュレーターです。 私

記事を読む

Instagram(インスタグラム)で商品の経年変化やコンセプトを伝えるブランド

最近までガラケーだった事もありInstagram(インスタグラム)とはほとんど縁がありませんでし

記事を読む

マイクロプラスチックは人類最大の負の遺産になるか?

おそらく人類が誕生し滅ぶまでに生み出す最大の負の遺産はマイクロプラスチックになるのではないかと思

記事を読む

第四次産業革命 インダストリー4.0 先進技術による人間と社会構造の常識を覆す大変革

人類は長い歴史の中で3度の産業革命を経験してきました。 第一次産業革命では石炭を燃料とした

記事を読む

シャボン玉石けん 浴用 無添加石けん選びは結局ありふれたものに落ち着いた

湯シャンはいまだに継続中で特に問題なく過ごせていますが、体も極力洗わないようにしています。

記事を読む

玩物喪志 (がんぶつそうし) 古代中国の言葉から人生の教訓を学ぶ

がんぶつ‐そうし〔グワンブツサウシ〕【玩物喪志】 《「書経」旅獒(りょごう)の「人を玩(もてあ

記事を読む

人間のエゴで自然破壊を続けると悲劇的な結末を迎えるという風刺動画 MAN by Steve Cutts

ブラックユーモアあふれる作品 作者のSteve Cutts(スティーヴ・カッツ)さんは

記事を読む

片付け

シンプルライフやミニマリストになるため、優先して整理すべきもの

本・雑誌・コミック とにかく場所を取るしデジタル化しやすいので、特に読書好きであれば本から

記事を読む

スポンサーリンク

Comment

  1. 匿名 より:

    とても興味深いテーマですね
    人は人生の豊かさについて認識を改めるべきかもしれません
    しかし人類全体の未来を考えるとき今後も発展は必要です
    現実に問題は山積しており発展と個人の幸福のバランスは今後も課題です
    解決策となるような新しい文化を私もみてみたいです

コメントを書く

メールアドレスが公開されることはありません。

PAGE TOP ↑