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糒 (ほしい・ほしいい・アルファ化米) 炊いた飯を干すだけで20年後も食べられる?保存食

2022年4月11日


Photo by Medium

糒 (ほしい・ほしいい)とは干し飯のことでアルファ化米と表現する方が現代人にもしっくりきます。

アルファ化米は炊き上がったばかりのご飯には独特の粘り気があり、加熱によってお米がデンプンに変化したものです。

炊き上がりのご飯が美味しいのは当たり前ですが、残ってしまったり多めに炊いたご飯は冷蔵庫に入れたり、ラップに包んで冷凍保存する方法が一般的です。

しかしご飯は古くから日本で食べられており、冷蔵庫のなかった時代にはご飯を干して長期保存することも珍しくはありませんでした。

なかには20年間保存が利くという資料もあり、手作りできる保存食としては最高レベルに日持ちする食べ物と言えます。

もちろん当時と現在では衛生面や免疫の強さが違うので、実際に20年間保存して食べられるのかは不明ですが食べても死にはしないでしょう(笑)
炊き上がりに比べて味が劣りますが、それでも熱湯や水で戻せばそれなりに復元するので貴重な食料になります。

さらに水すらなければそのまま口に含んで唾液でゆっくりと溶かしながら食べることも可能です。

正直今は保存食としてレトルトパックで味も美味しいご飯が売られているので、わざわざ自分で糒を作らなくても困ることはありません。

多少手間をかけても圧倒的に低コストで保存食を用意したい人には優位性を見出だせるでしょう。

それから保存するために特別な成分を添加したり、複雑な加工処理をする必要がないのも干し飯のメリットです。

市販の保存食は3年~5年程度と安全面を考慮して年数が短めに設定されていますが、多少オーバーしても大丈夫だとは思います。

どうしても容量に対して割高になってしまうのは仕方ありませんが、例えば一部だけでも糒に置き換えると備蓄コストを削減できそうです。

万が一の備えなのでほぼほぼ何事もなく保存期間を全うし消費される運命であり、備蓄を考えると何年か周期で買い換えることになります。

家族が多いとそれだけランニングコストがかさむので、より糒の優位性が際立ってきます。

もしちょっとご飯が余ったら糒にするような習慣ができれば、特に備蓄を意識しなくても自然と保存食が上積みされていくので無駄がありません。

昔は兵士が行動食として食べていたくらいなので、食べたらすぐにエネルギーに変換され活動できる体を維持します。

低温乾燥することで天然のフリーズドライ状態となり、寒くて乾燥する季節には普通に干しても良いですが、それ以外だとカビたり腐る恐れ(風通しが良ければ大丈夫か?)があります。

より手軽なのが電子レンジで水気を飛ばして、あえてお焦げを作り香ばしい風味を出させる方法もあります。

乾物は何と言っても常温保存が出来て調理しなくても食べることができるので、非常食に打ってつけなのは間違いありません。

お米を炊き、ご飯を水に漬けて表面の粘り気を落とし、干し網などで1~2日くらい乾燥させれば完成なので、保存食に興味があれば挑戦してみてください。


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防災・備蓄

Posted by Coro