何もない場所に自然の素材だけで瓦屋根の小屋を造り出す技術

2015年11月12日

突然見知らぬ森の中に放り出された人間がサバイバルするためにまず確保しなければならないのは雨風を凌げる場所です。

一般人であれば木の葉や枝などで簡易シェルターを造るのがやっとだと思いますが、このなぜか上半身裸の男性は何もない所から長期滞在できそうな瓦屋根の小屋を造りだす技術の持ち主です。

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小屋の基礎となる木材はそこらへんの木を伐採することで手に入れます。もちろん石斧も自作で用意します。

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伐採した木材を適度な長さに切って器用にツル植物で固定しながら組み立てます。

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地面に穴を掘って粘土質の土を積み上げれば窯の出来上がりです。

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木の皮で作った型枠に粘度を詰めて焚き火で乾燥させ、さらに窯に入れて高温の炎で焼き上げれば丈夫な瓦に仕上がります。

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1枚1枚手作りした瓦を屋根に重ねていけば、小屋の中に雨水が入り込まず強風にも耐えられる立派な瓦屋根になります。

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側面は平たい石を積み上げて土壁で補強すれば頑丈な壁ができます。

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木材で作った扉を取り付ければプライバシーの確保も万全。ネズミなどの進入も防ぎます。

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木の幹から溢れ出る樹液を頂戴してキャンドル代わりに小屋の中を照らすと何とも落ち着いた雰囲気です。

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かなり時間がかかったと思いますが、何もない森の中にその辺にある材料を使って瓦屋根の小屋を築きあげることに成功しました。

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床暖房や窯を備えた小屋は想像以上に快適な暮らしができそうです。

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何もない場所という表現が実は誤りで最低限の生活に必要なものは自然の中に存在します。

大昔には誰でもこうした技術を習得して小屋を建てて暮らしていたのかもしれませんが、現代でここまで技術を持っている人間は希少だと思います。

人間が暮らしていくうえで最も重要な衣食住だけ見ても、衣類は既製品を買って着るもの・食料はスーパーやコンビニで買って食べるもの・住居は大工に頼んで建築してもらったり家賃を払って住むのが当たり前となっています。

しっかりと断熱材が使われている現代建築のほうがさらに快適なのは言うまでもありませんが、自分の先祖が習得してきた数多くの技術が継承されずに消えてしまったことは少し残念な気持ちです。

まだ自然と寄り添って生きていた頃の人間は、私たちが思っている以上にたくましく厳しい環境の中を必死に生き抜いていたのかもしれません。


手作りウッディハウスがおもしろい! 小屋を作る本2015-2016 学研ムック