イギリス国民投票でEU離脱によるEU崩壊は起こるのか? ジョージ・ソロスも現役復帰

2019年4月24日

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Photo by Moyan Brenn

今年は世界中でビッグニュースが相次いでいますが、その中でも特大級と言えるのが今回のイギリスの欧州連合 (EU)離脱是非を問う国民投票です。

パナマ文書が文句無しに今年最大のビックニュースだろうと高を括っていたら、それを上回るような世紀の決断が下される事になろうとは思いもしませんでした。

この国民投票の恐ろしいところはほんの数週間前まで圧倒的にEU離脱派が多かったということです。

イギリスがEU離脱するということは、EU崩壊がほぼ避けられない状態に陥ります。

なぜこれほどイギリスがEUから離脱したいのかというと、度重なる難民問題やそれに付随したパリのテロ事件や各地の暴動など終わりの見えない状況に耐えかねての事でしょう。

もしイギリスがEUから離脱すれば1992年に起きたブラック・ウェンズデー (暗黒の水曜日)と呼ばれるポンド危機を上回る為替レートの急落が起こる可能性があります。

イギリス国民投票日ディーラーは徹夜覚悟、「ポンド危機」に身構える市場

世界中が注目する市場で大変動が起きた場合に金融システムが耐えられるのか、それともパンクしてパニックを起こすのかにも興味があります。

いずれにしても素人が触ったら大火傷すると思うので、個人トレーダーの方は当日は取引せずに休むか十分に注意しましょう。

ロンドン市場は世界最大の取引高を誇るので、もはやイギリスだけで完結する問題ではありません。

市場の大混乱は世界中に飛び火してあらゆる経済活動に影響を与えるものと思われます。

この世紀の瞬間に立ち会うためになんと伝説の投資家であるジョージ・ソロスまでもが現役復帰しました。

相場で財を成した人物なので引退しても投資家としての血が騒ぎ、いても立ってもいられなくなったのでしょう。

ジョージ・ソロス氏がトレーディングに復帰、世界経済を懸念-関係者

国民投票はキャメロン首相が2015年の総選挙のマニフェストで掲げていた事ですが、今年に入りEUへの不信感がさらに高まったことでEU離脱も十分に有り得る状況になってしまいました。

EU残留派の女性下院議員が射殺された事件により残留派が巻き返しを見せていますが、国民投票はフタを開けてみるまでわかりません。

心配していたけど何も起こらずに何となく日々を過ごしていますが、世界経済崩壊のXデーは間近に迫っているかもしれません。

その引き金となる要素が世界中に散らばっており、その中のひとつでも崩れるとあっという間に大混乱をまねく可能性を秘めています。

イギリスは是が非でもEUに残留するべきですが、残留したからといって難民問題が解決するわけでもなく、さらなる混沌へ足を踏み入れるだけに過ぎません。

投票締め切りは23日午後10時 (日本時間24日午前6時)


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Posted by Coro